前回は、その成り立ちについて申し上げました。
今回は、オステオパシーが何をどうするものなのかをご説明したいと思います。
オステオパシーとは一口で言ってしまうと、「体性の機能障害を、手技によって取り去る」ものです。
タイセイノキノウショウガイ?
体性の、とは、器質的でないことです。器質的障害とは、体組織の変質や損壊のこと。
?
ごめんなさい、どう言ったらいいのかな。
骨や筋肉や内臓を、レントゲンやMRIなどで撮った時に、何らかの変質が視認できるのが器質的な変化(しばしば障害)だと、大まかにご理解ください。
骨折や、胃潰瘍や、癌などがそうですね。
その他、打撲などの怪我や切り傷、擦り傷もそうです。
ーーーもっとも、椎間板ヘルニアや変形性膝関節症の“痛み”の部分は取り扱いますが、ここでは「体性」と「器質」の違いを説明しているので、細かいところは省略します。
それに対して、軟部組織(筋肉、腱、靭帯など)が、身体の生理の働きにより(うまく働かないことにより)、何らしかの変化をもたらしたものを「体性の」と言います。ごく簡単に言えば、筋肉などの軟部組織が緊張して固くなった状態とご理解ください。
言い方を変えれば、病院などで、「特に悪いところは見当たらない」と言われてしまうような状態のものです。
その体性のもの(軟部組織が緊張する)を原因として、体の働き(機能)に異常をきたしたものが、“体性の機能障害”です。
少し具体的な例をあげてご説明いたします。
よくある慢性の肩こりや腰痛。
お持ちの方はご自覚があると思いますが、例えば首が右、あるいは左に回りづらい。首を下に曲げ続けると、単なる疲労とは違う辛さがある。
腰を回すと痛い方向がある、屈んだ時やかがみ続けると何とも言えない痛みが響くように起こりますね。
ご年配の方の膝についても、正座ができない、階段の上り下りが痛い、など。
これらは多くが、背骨の関節やひざの関節が、きちんと動いていないために起こる現象なのです。関節の、「機能」の「障害」ですね。
さらに言ってしまうと、この軟部組織の緊張による硬化は、頭部(頭蓋骨)や内臓にも生じます。「もの」が筋肉などの軟部組織である以上、全身に起こりうるのは理の当然と言えるのではないでしょうか。
ところで、疲れますよね。
小難しいことは、書いているほうも、読んでいるほうも疲れます(x_x;)
つまらない話なので、すでに挫折した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なので、小分けにしませんか?
と、いうことで、この先は次回③で。