いま14歳、年明けのお正月には15歳になる1番目ワンコ、うービーグル犬からだビーグル犬あたま



マイナートラブルをきっかけに病院へ行った途端、違うことで通院が始まるというありがちなパターンから、話が深刻になりました。



もともと2歳の頃から白内障だった、うー。

進行を遅らせる目薬を4年くらい続けていたけどそれもやめてしまったのが6歳の頃。



それからは普通に過ごし、2番目ワンコのぴービーグル犬あたまが来てから急激に若返りを見せていました。



ところが2年前に末っ子ワンコのむにビーグル犬しっぽビーグル犬あたまが来てからは一転、どんどんと老化。

12歳だったので老化も自然かもしれないけど、目の白濁が急に進み、だんだん見えなくなっているのがわかる動きになりおねだり



いまでは移動は壁にぶつかりながらだし、一日の大半は寝ている状態です。



引っ越してきてからのかかりつけの病院でも、以前から白内障については何度か診てもらっていて、白内障が進行して合併症が起きる可能性について聞いていたのだけど…

先月、その進行が見られるからと手術も視野に眼科専門の受診を勧められ、紹介状をもらいました。



完全予約制で予約が取れたのがやっと11月。

その日まで、うーの目が充血したり目を擦ったりするのをヒヤヒヤしながら、目薬をして見守りました。

うーには、あと◯日だから頑張ってねと日々声をかけて過ごして。



予約の日、いつもは朝食が終わるとすぐ寝るうーが、寝ようとせず玄関のドアの前でソワソワ。

今日行くというのがわかっているかに見える様子にビックリしましたあんぐり

私たちの気配が伝わっていたんだろうな。



紹介された病院は電車を乗り継いでいく距離。

ペットカートに入れて行きました。

ヘルニアの時にも活躍したカートです。



うーは大人しく乗れる子なのであまり不安はなかったけど、無事到着したらそこそこ疲れました。



病院は駅から歩いて数分の立地。

気温も高めな心地よい日だったので、カート内の暑さ寒さも心配がなく、移動はしやすかったです。



そして視界の先に見えてきた病院にびっくり!

すごく素敵な病院です。



新しくてきれいというだけでなく、どこかホッとできる温かさのある佇まい。



天気が良いのもあって待合室がほっこり空間。



そして何より先生がとても穏やかで安心しました。

検査もしっかりしてもらえて納得な診察。

遠くて大変だけどここで診てもらって良かったと思える病院でした。



真っ白な左目と、微妙に光に反応してそうで白濁少なめな右目。

ランプを当てたり機械で診たり、眼圧の検査も異常なし。

その後は一旦預けて中でエコーなどの検査。

右目だけは瞳孔を広げる目薬を入れて検査をしたようです。



そして診断結果を伝えられました。



白濁が少なくて軽症に見える右目の方が悪化していました。

たしかに充血もこするのも右目だったので、そんな気はしていました真顔



診断としてはどちらも白内障。

右目の白濁が少ないのは、水晶体がしぼんで薄くなっているせいで、薄いから光も通しやすくて光に反応したように見えたのかもしれないそう。

ただし本当に光がわかっているかどうかは本人にしかわからないとも言われました。



検査した目の写真を見せてもらいました。

右目だけ、目のまわりが緑色になっていました。

なぜ緑なのか、説明あったかな…思いだせません。



水晶体の白濁が問題に見えるけど、実はうーの問題はそこではありませんでした。

その奥の網膜に血管が見えず、すでに機能していなかったのです悲しい



この進行性網膜萎縮はダックスに多いそうです。

この病態が進行したあとに白内障になるのだそう。

2歳の時に白内障になっていたうーの場合はどういう事なのかな…2歳の時にすでに進行性網膜萎縮だったのかな…説明聞いていてもなかなか難しくてわからなくて覚えきれないけど、12年前のあの時すでに言われていたのかも。

わからないけど、そこは今回聞いてこれませんでした(というか今疑問に思った)。



つまり、手術をしても白濁が消えるだけで見えるようにはならない、という結論。



これね…

見えてないだろうことは結構前からわかってました。

そういう感覚で一緒に暮らしていました。

なのに、改めて「見えてません」と言われた瞬間のドキドキと恐怖と絶望。

実際には泣かないけど心が号泣してる感じ。

結構参りました無気力ガーン



それと同時に、100万くらい覚悟していた手術の可能性が一瞬で消えたことにホッとしている自分もいて最悪でした。



もともと自然に暮らして自然に逝くのがいいと思っていたのに、だから見えていないのだろうことも時間をかけて受け入れてきていたはずだったのに、病院が介入したことで改めて絶望を味わったわけです。



でもそれと同時に、病院での確定診断が下ったことに安堵している面もありました。

もしかしたら手術してあげれば見えるようになるのかもしれないのに飼い主の勝手でその可能性を潰してるかもしれない…という不確定な不安がいつもあったから。



今後については、いま続けている抗炎症剤の目薬も要らない(意味がない)だろうと言われました。

目薬をすることで目に傷がつきやすくなるリスクがあるそうで、そのリスクをとってまでの効果はないだろうと。



かかりつけの先生の方針もあるだろうからよく相談してと言われたけれど、眼科専門医の診断に勝るものはないでしょうと思って聞いていました。

今回の目の症状についてはこちらでの診断に従えばいいかなと思っています。



かかりつけでは合併症だとか水晶体が落ちてしまったら…などの怖い話も聞いていたけど、それについても確認すると、その心配のためにする効果的な予防法や治療はないらしく。

わんこが頭を振って水晶体を支える筋肉が切れて落ちることだってあり得るけど、水晶体は後ろに落ちる分には痛くも痒くもないしこちらも気付かないだろうという話でした。

何か起きたらそうなった時に対応すれば良いのだそう。

もしそうなったら、その時もまたこちらへ受診すれば良さそうです。



ということで、特に積極的に治療できることはなさそうでした。

充血したとしても目薬はいらないし気にしなくていいとハッキリ言われました。

とにかく自然に任せて大丈夫という感じで、それを望んでいた私としてはある意味ほっとしました。



恐らく、うーの年齢的な面も先生は考えていたのかなと思います。

14歳、今の時点でこうして元気に生きてくれているという事実が既に奇跡。

先生からの「よくがんばってると思いますよ」という、うーへの労いのような一言が、私にはそう聞こえました。



もし手術できるとなった時にはまた悩んでいたかもしれません。

全身麻酔、この年齢で、リスクを負って…

万が一目が覚めなくてそのまま逝くことになっても納得できるのかと聞かれたら私はYESという自信はなかった。



でも、また家族の顔を見られる目に戻れるなら、残りの犬生のクオリティを少しでも上げられるかも、お散歩も元気に歩けるかも、とも思っていました。

そういう意味では期待しちゃってた部分もあったかな。

目が見えるようになったらドッグラン行きたいなとか、旅行連れてこうかとか。



寿命的に手術後どのくらい生きられるかわからない年齢ではあるけど、たとえば1年しか生きられないとして100万かけるか?ということも受診前に自問自答していましたが、それには即答でYESでした。

最後の時間を快適に過ごせるのならいいと思いました。



とにかくワンコたちどの子も、つらい状態で生きながらえてほしいとは思ってなくて、ワンコも(ワンコだからこそ?)QOLを重要視してあげるようにしないとと思ってます。



そんな中での今回の診断結果は、難しくて答えの出ない私の中の迷いを払拭してくれたのかも。



初診時にいろんな検査をするので2〜3万かかることは事前に聞いていましたが、今回26000円くらいでした。

口コミにもあるけど、価格に見合うかそれ以上の価値のある診察だと思いました。



帰り道は一駅先の駅まで歩きました。

ぽかぽかした日差しの午後3:00。

のどかな雰囲気の漂う練馬の街並みがとても素敵でした。うーにも見せてあげたかったけど、うーも顔を出して風を感じて楽しんでいるように見えました。




電車での遠出なんてなかなかないので、うーも疲れたようで帰宅後グッスリ。



見えてなくても心地よい日々が過ごせるように、なるべく近くにいてあげたいです。