大切にしてる考え方
●キャリアとは
一時期の職業活動だけに限定しない、人生の生き方や人間関係、社会的役割。
人が生涯追及し、社会の中での地位・業務・職務の系列。
●キャリアカウンセリングの目的
職業選択や進路相談だけに留まるものでない。
人生における自己理解の深化、順応能力向上、職業や人間関係、社会参加を含む総合的な自己実現を援助すること。
職業相談場面でのワーク例
●前置き
日本では安定的な経済環境と終身雇用制度の下、中年期のキャリア支援は長きにわたり殆ど無視し得る程度の問題だった。
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ところが、10年ほど前から産業構造や雇用慣行の変化、経済の停滞などにより、中年期におけるキャリア支援の必要性が強く認識されるようになった。
●活用の理由
キャリアの形成と発達は、職業上の指向や能力だけでなく、人生における役割から影響を受ける考え方のため、
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クライエントに対して、「現在と10年前、現在と10年後、・・・」のように、自身のキャリア形成に役割変化が伴うことを認識させるワークが有効だろうと考えるため。
●ワーク方法の例
息子・娘、学生、職業人、余暇を楽しむ人、家庭人、市民といった役割について、現在と10年後の構成の変化を認識する方法を紹介する。
まず初めに、現在担っている役割の構成と、10年後に想定される役割の構成を対比させる表(空欄)をクライエントに提示する。
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現在の自分を振り返って、最もウェイトが高い割合は何か、その役割をどのように演じてきたか、その他の役割への関与はどの程度か、それぞれの役割は全体の何割程度か等といった点に留意しつつ、クライエント自身でその空欄を埋める作業を行う。
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ワーク実施に際しては、クライエントが同時に複数の役割を演じていることを指摘し、10年後に予測される構成変化と現在担っている役割との相違点を確認する。
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人は人生の中で様々な役割を担うが、人生の中で占める比重は年齢によって異なる。ワークを実施するにあたっては、できるだけ視野を広げ、そして意識を遠くへ向けてキャリアについて考えを巡らせるようクライエントをガイドすることが肝要。
理論家名を探るヒント1
●この理論では、キャリアは単に青年期に選択、決定され、それが変化せずそのまま維持されるのではなく、生涯にわたって発達し変化すると考える。
●アメリカにおいてキャリアに関する包括的理論をうちたて、1953年の最初の理論発表から1994年に亡くなるまで約40年もの間、精力的にキャリアに関する研究を行い、数多くの論文や著書を発表している。
●この理論家の発達論からのアプローチは、職業選択の一時点にとどまらず、生涯にわたるキャリア発達の解明に焦点を当てている点が特徴的。
その期間や情緒的な関与の視点から、人が生まれてから死ぬまでの間、ライフ・キャリアをどのように構成するのか視覚的に描写したもの。
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ライフ・キャリア・レインボー
●その他の関連用語…14の命題、キャリア自己概念、職業的適合性、ライフ・スパン、ライフ・スペース、アーチ・モデル
ヒント2
※同じ人
こたえ
ドナルド・E・スーパー
参考