こんにちは!セラピストの悠乃ジュンコです。

 

先週、『探偵ナイトスクープ』という番組で、「人の作った手料理、弁当が食べられない」という大学生の女の子が出ていました。

 

「大学に料理の好きな女の子が弁当を作ってきてくれる。気持ちは嬉しいけど、自分は両親が作った料理か、プロがお店で作った料理しか普通に食べられない。友達に悪いから克服したい。」という依頼で、番組の探偵・カンニング竹山が解決に向けて奮闘。

 

番組関係者と偽って、プロの料理人に料理を作ってもらった料理を女の子に食べてもらっても、吐いてしまって食べられない。本当は料理人だと打ち明けると美味しく食べられた。その後、再び番組の関係者だと伝えると、胸のあたりがムカムカするという。

 

カンニング竹山が、メチャクチャ手を洗って清潔にした手でおにぎりを握っても、食べられない。

 

「思い込みという悪い催眠ができているから、それを解きましょう。」と、ついに催眠療法を施したが、それでもダメだった。

 

私は、この番組を観ながら、少し前にEFTタッピングのインストラクター・北原素子さんから伺ったお話を思い出していました。

 

彼女は、小さい頃好きだった、ネクターというジュースが飲めなくなっていた。飲もうとすると、気持ち悪くなるらしい。

 

これに対し、機会のあるごとに、ネクターの味、匂い、口に入れたときの感触・・・・など不快に感じるもの全てに対して、タッピングを行っていった。まだ飲めなかった。

 

ある時突然、小学校1年の時に、親戚の法事でタクシーに乗ったことを思い出した。そこで、ネクターを飲んでいたことを思い出したのだ。

 

ネクターを飲んで、タクシーでくねくね道に揺られているうちに、すっかり気分が悪くなってしまった。結局タクシーの中で吐いてしまい、運転手さんに怒られ、ひどく嫌がられてしまった。

 

あ~なるほど。そのトラウマが原因だったのか・・・・私は、最初そのように思った。

 

でも、まだ彼女の中にもっと深い層の心の傷のようなものがあったのだ。

 

実はその時、一緒に乗っていたお母さんにもひどく怒られてしまったとのこと。

 

ただ、ネクターを飲んで、タクシーに揺られただけ。ただ気分が悪くなってしまって、吐いてしまった。本当は、小さい子にしてみれば、わざと悪いことをしようと思ってやったことではない。

 

「なにをやっているの!!・・・・・・」と怒られ、ショックだったに違いない。

 

他の人にわかってもらえなくても、お母さんにだけはわかってほしかった・・・・・。

 

この事件で、「ネクターを飲む=気持ち悪い」という反応が出るようになってしまったらしい。

 

このできごとに関して、いろいろ感じていた小さい頃の自分に向ってタッピングを行うと、その後はネクターを飲んでも平気になったそうです。

 

『探偵ナイトスクープ』の「人の手料理が食べられない」彼女に話を戻します。

 

彼女も、大きくなった今からではすんなり思い出せないけれど、ショックだったできごとがあるのかもしれない。

 

そのできごとと「人の手料理」と結びついていて、食べられなくなっているのかもしれない。

 

はっきり言って、「ネクターが飲めない」ことより、「人の手料理が食べられない」ことの方が、生きていて窮屈に感じるだろうし、それに関して辛いことも多いと思う。

 

自分には、全くそんな気持ちがなくても、人を傷つけてしまうのではないか・・・と必要以上に気を遣ってしまうこともあるだろうし、誤解されてしまう可能性もあるでしょう。

 

彼女は、番組の収録後、少しずつ人の手料理が食べられるようになったとか。

 

でも、本当は丁寧に一つ一つ何が嫌だったのか、原因となる想いや不快な感情を取り除いていくのが一番だと思います。

 

すぐには原因がわからなくても、丁寧に丁寧にタッピングをすることで、嫌だった原因に気づくかもしれない。トラウマのようなものが癒され、「人の手料理が美味しく食べられる」かも知れない。

 

似たような事例のある方、一度お試しあれ!!