介護はどこにも逃げられないから逃げていいのです。
そう言ってくれる人もいる。
ウメちゃんは週3回のデイサービスにはなかなか行ってくれません・・・
だから逃げられないのです。
具合が悪い
お遊戯はしたくない
意地悪された
とか
なんだかんだ言って、デイサービスの日にはベットから起きて来ません。
言葉で行っても耳が遠いので解ってもらえません。
そんなときはお手紙を書きます。
「このままだと、私が先に倒れてしまう。
私を助けると思ってお願いします。」
ウメちゃんは書いたことはちゃんと解ります。
新聞を読んでいるほどですから。
しっかりしいる時もまだ多いのです。
眉をしかめながらも
「仕方ないわね~お前が可哀想だから、行くよ・・・」
と言って、腰を上げてくれるときも3回に1回くらいはあります。
デイサービスのスタッフさんは良い方が多くて、行ったら向うでは機嫌良いいようです。
でも帰ってくるときは、大変です。
私を見るなり、私はウメちゃんに睨まれてしまうのです。
手を差し伸べた私の手を「ふん!」と言って払いのけます。
私も、傷つきます。
二人でいるのが辛いことも多い。
時に、ひっぱたいてしまい、「鬼!鬼娘!!!」と睨まれることもあるのです。
後で反省するのだけど、頭を抱えてしまいます。
そんなウメちゃん・・・
夜、隣で寝ていると、トイレに起きます。
トイレは良く失敗してトイレを汚したりはするけど、まだなんとか一人でできています。
それは助かっています。
でもトイレの扉は開けっ放しで電気もつけっぱなしで戻って来ます。
それは言っても無駄なのでもう随分前に飽きらめました。
うちのトイレは夜はいつも扉が開いて、明かりが付いています。
トイレの明かりは柔らかくて、なんだか暖かい気持ちになるので、もう付けっぱなしで良いです。
戻って来ると、ウメちゃんが、自分の介護用のベットには戻らず、私の布団に入って来るのです。
子供に返ってしまった。
子供みたいに元気は与えてくれないけれど、それでも旦那がいない今、ウメちゃんの存在は
私の生きる最後の理由なのかもしれません。
「おーよしよし」
「お前が可哀想だから、もう死ぬよ・・・」
と言って泣きながらより添って来ます。
正気に戻ると、ウメちゃんが可哀想になります。
こんなに細くなって、この年まで良く頑張ったねとは言ってあげたいです。
「一緒に死のう・・・」
えっ?私も一緒に死ななきゃ行けないのか?
ウメちゃんは一筋縄ではいけません。
その日は一緒に眠りました。
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数日後のことです。
デイサービスのヘルパーさんが来てくれたとき、
ウメちゃんは嬉しそうに、言うのです。
「うちの娘は私を抱いて寝てくれるのよ~
ほんと、この子を産んで良かったわ~」
ウメちゃんの笑顔を久振りに見ました。
最近笑わなかったものな。
鬼娘と言われもするけれど。
私も笑えました。
行ってらっしゃい。
ウメちゃん。
