お母さんが死んで数か月後だったのか


翌年だったのか。




確かにお母さんはもう居なくて、私はまだ小学生だった。





あんまり記憶に残ってない所もあるので、不確定な事ばっかりだけど


とりあえず自分の気持ちの整理のためにまとめてみよう。





以下、性的な内容があります。


生々しいかもー。














確か、家に来た近所の友達を途中まで送ったんだ。


まだ真昼間だった。


お父さんのブカブカのサンダル履いていて、こけそうだったけど近いしいっかって思った。


靴下は履いてなかったから、暖かい時期。




友達を見送って家に帰ってくる途中、家まであと100mもない辺りで


バイクに乗ったおじさんに声を掛けられた。




おじさんは、坂の途中なのにバイクを止めて、スタンドを立てた。




今何年生?って聞かれて、素直に答えた。


真面目で優等生な私は、大人にはちゃんと従わなきゃいけないもんだと思っていた。




今アンケート調査しているんだけど協力してくれる?って言われて、


目立ちたがり屋で田舎者の私はちょっと得意げになった。


なんだか有名人みたい!!




生理はもう来てる?って聞かれて恥かしかったけど、


お姉ちゃんもいるし私知ってる。


まだ来てないって言ったの。




今度は自分で胸とか触ったりする?って聞かれて


何のために?って感じだったけど、いいえって答えたら、ビックリされた。




えぇー、まだ生理来てもないし触ったりもしないんだね!!って。




私はおかしいと言われているようで、なんだか恥ずかしいようなモヤモヤした気分になった。




教えてあげるから、ちょっと触ってもいいかなって言われて・・・




あぁ、何故あの時嫌だと言わなかったんだろう。




男は後ろから覆いかぶさるようにして、私の着ていた服をお腹からまくり上げ


胸を触って来た。




私はちょっと不穏な空気を感じつつも、はぁ・・・って感じ。




「こうやってやると、生理が早く来るから」って言ってる。


別に生理来てほしいわけじゃないんだけどなぁって思ってると


だんだん男の事が気持ち悪くなってきた。




男は今度は反対の手をスカートの中に入れ、パンツの中に侵入してきた。




その頃はさすがに私も硬直していて


元々嫌だとか言えない子だったから


ただただ固まっていることしかできなかった。



耳の後ろから男がなんか言ってる。


ハァハァ言っててものすごく気持ち悪い。


なに、怖い。辞めて。怖い。言えない。




畑仕事しているどこかの知らないおばあちゃんの後ろ姿が見えて、


念を送る。


おばあちゃん、振り向いて!!


気付いて!!

何してるんだって、この人追っ払って!!!!




声が出ない。と言うより、声を出すことが怖い!!!!




なんて馬鹿なんだ、変態だって気付いたときはもう遅かった。


わたし、なんて馬鹿なんだー。




念をひたすら送ることに集中していたのか


ショックが大きかったのか


どのくらいの間そうしていたのか


男に何をされたのか


これ以上は覚えていない。





男が満足したのか解放されて、


お父さんの大きなサンダルにこけそうになりながら、逃げるように走って帰った。





言葉に出来ない感情が、どんどん押し寄せてきた。


家に着くと長女がいたから、これは言わなくては、と思うも言葉にならない。




知らない人に、触られたって言葉にしようとすると


涙と一緒に恐怖とか気持ち悪さとか、自分が穢されてダメになっちゃった感じとか


いっぱい溢れて来ちゃって、またそこから記憶がない。







その後。


何故か私は長女と映画館にいる。




元々ドラえもんでも観に行こうって約束してたのかなぁ?




映画を観てるんだけど、私は集中できない。


なんだか、おまたがむず痒いのだ。




映画の途中、トイレに行く。




また映画を見に席に戻るけど


なんだろう、またおまたが痒い。




こらえきれなくて、またトイレに行って、もう出ないけどおしっこをして、トイレットペーパーで拭く。





そしたら、白いペーパー上に、黒い毛が付いてきた。





その時の年齢では、それがなんなのか分からなかった。



もうちょっと大人になって、それが膣に入った陰毛だったんじゃないかって気付いたとき


もう一度私は穢された。





もう、死にたくて仕方なくなった。