私のお腹の中には、今赤ちゃんがいる。
震災後産んであげられなかった子がいた。
その子がいてくれたから、妊娠も出産も全て奇跡だって知ることができた。
あなたがいてくれたから…
喜びも何倍にもなる。でも、もちろんまたいなくなったらどうしよう…と不安にもなる。
でも、本当にあなたに会えて良かったよ!
ずっと忘れないし!ずっと大好き!
最近、夢を見る。
夢の中には男の赤ちゃんが登場する。
ふと赤ちゃんがいなくなって探していると、お母さんがあやしてくれてた。
あぁ…良かったと思う。
あっ!鍋つけっぱなし!大変!
急いでキッチンへ…
おばあちゃんが鍋を見ててくれた
あぁ…良かった!
プルルル…電話が鳴って急いでリビングへ走る
『はい。もしもし』
おじいさんが出てくれてた
あぁ…良かった!
縁側で寛ぐ、ひぃばあちゃんの横に座ってほっとする
良かった♪みんないてくれて…
そういえば、きょうは父の日だね!みんなでお寿司とって食べようよ!
ねっ♪
横を見るけど、ひぃおばあちゃんはいない。
座布団のぬくもりだけ残ってる
あれ?おかしいなぁ…
ってかイイ事思いついた!なんで今まで気づかなかったんだろ♪
みんなでお出かけしようよっ!
ねっ♪おばあちゃん!
……
……いない
お鍋だけがグツグツ煮えてる
あれ?あれ?
おかしいなぁ
トコトコ…
ねっ♪おじいさん?
……電話だけがころがってる
あれ?あれ?あれ?
みんないない
お母さんは?
お母さん!お母さん!
急いで走る
……
そこにはお母さんも赤ちゃんもいなくなっていた
誰もいない
賑やかな家は静まりかえっていて
あぁ…そっか…
みんなで出掛けよう!って気づかなかった…んじゃなくて
出掛けられなかったんだ
みんな…
みんな…
死んじゃったんだ…
そう理解した瞬間すごくすごく寂しかった
そして子供みたいに泣いたら、実際にも涙が出てて自分の震えながら泣く声で目が覚めた
会いたい…
会いたいよ…
どうしようもない程の悲しみで起き上がれなかった
みんなに会いたくても会えない…
分かってる
だから
だからせめて
今…
私のお腹の赤ちゃん
あなたに会いたい…
無事にママの所に会いにきてその顔を見せてね!
約束だよ♪
