長野県の南信地方 飯田市の上(かみ)にある下栗の里はわたしにとって思い出深い場所の一つです。南アルプスの懐に抱えられるように静かに佇むこの地域は、標高800m〜1100mにあり、急傾斜の土地に葛折に畑と住居が並んでいる様子から日本のチロルと呼ばれています。


この地を初めて訪れたのは就職して2年目のこと。その頃岡谷市にいたのですが、就職1年目のわたしを公私に渡って支えてくれた先輩が、下栗の里がある当時の上村に赴任したため、友人と一緒に訪ねました。高速を降りてからひたすら山道を登り上村の中心に着くまで1時間半くらいかかったでしょうか。その日の宿がしらびそ高原の現在のハイランドしらびそです。まだ小さな山小屋風の建物で、宿泊客は我々だけ。牡丹鍋、鹿肉の刺身、またたびなどの山菜の天ぷら 今こそその良さがわかりますが、当時は食べたことがないものばかりで戸惑いでいっぱいでした。

翌日、下栗の里を散策。立っているのも大変な急斜面で腰の曲がったおばあさんが畑仕事をされている姿を今でも覚えています。



この写真はハイランドしらびそで昨年撮った南アルプスの風景です。

2回目は、わたし自身が飯田に赴任していた頃に職場の同僚に連れて行ってもらった時です。この時は、仕事をしている地域を知ることが目的だったのですが、あまりの山奥と過疎な状況に唖然としたことしか覚えていません。

それから20年以上経った昨年、花桃の里を訪れたついでに、夫と一緒に行きました。


飯田市と合併し、高速からのアクセスが良くなり、移住される方もいらっしゃるようで、以前と比べて行きやすく、活気も感じられるところになっていて驚きました‼️

関わりがあるわけではないのですが、なんだか嬉しい気持ちになってしまいました。展望台もできて山道を15分程度歩いたところから撮ったのが上の写真です。

平日でしたが、観光やハイキングで来ている方もいらっしゃいました。

はんば亭さんでお蕎麦と五平餅をいただきましたよ。


      ※観光協会Hpより

里山の地域を維持することは大変な努力が必要だと思いますが、この素敵な地域を何とか残していただきたいと願っています。

近くには大好きな大鹿村もあるので、またご紹介したいと思います。


ご訪問いただきありがとうございます😊