いよいよ私がイチからプロレスリングを叩き込んだ夕陽が正式デビューします。

最初に見た選手(元)が小林聡と日高郁人。
僕が小林さんの元で練習し続けてきた思い。息を切らしてミットを持ち続けてくれた小林さんの思い。
僕たちふたりの強い思いが夕陽には注がれています。

もちろん平坦な道ではなかった。
夕陽だって友達たちのように、遊びたい日もあったと思う。練習を休みたい日もあったと思う。
でも彼女は頑張った。
だから僕たちも彼女と正面から向き合ってきた。
その日々には僕たちだけでなく、ZERO1のみんな、外国からやってきて夕陽を妹のようにかわいがってくれたキャンパーズたち、一緒に練習をしてくれた女子プロレスラーたち、そして家族の深い理解と尊い協力があった。

そして僕が「この子を育てたい」と思えたのは、これまでの女子指導の日々があったから。
特に高橋奈苗、夏樹☆たいようありがとう。

僕は何度も言っています。

夕陽はニュータイプです。

合宿所生活をし、プロレス漬けの練習生とは違う。実家住まいで学校だってある。
それを逆手にとってこれまでの誰とも違う育て方をしてきました。練習、技術的にも、感性も。
また、ZERO1道場にやってくるキャンパーズとふれあい、日本人とは違う彼らの感性を感じとって来ました。

僕が長い指導生活の中で、女子選手たちのために考えた技も夕陽に使わせます。
文字通り、女子選手として僕の集大成になります。

昨日、関係者の方に「2人目、3人目を育てたくなるんじゃないの」と言われましたが、それはありません。
夕陽はSUNで始まった僕の女子プロレスのSUNSETになる選手です。
この師弟関係はいつか夕陽が引退するまで続くでしょう。FUNAKIさんと僕のように。
最後の練習後、夕陽に「ひとまずデビューまで練習ありがとうございました」と言われました。

なんだか娘を嫁に出すお父さんみたい(笑)

本日、小林さんと僕と夕陽の三人四脚の練習生活の成果が出る日。

彼女は特別だったわけじゃない。
努力してきたからこのデビューを迎えた。
愛川ゆず季という女子プロレス大賞の選手を相手に迎えることが出来た。
yuhi

だから16歳の等身大の夕陽でリングに立てばいい。
僕は安心してセコンドから見守りたいと思う。