あたり前に過ごした日々、その日常が急遽全
く送れなくなる………。
恐怖です。
2010年の早春に息子が倒れていると警察から
連絡がはいりました。
駆けつけた時は、チュウブだらけで死人の
様な息子がよこたわる病院。
なんやかんやで一命を取り留め、
医師の帰国を待つ病院は門司の貨物
ターミナルらしきが眼下に広がる。

今考えたら、元気そうな息子に付き添えた
オペを待つ日々が天国の様に思えます。

オペ後、話せない身体機能全廃になった事が
解った時に地獄に落ちた思いがしました。
もう、あのあたり前な日々には戻れないと言
う現実は恐怖と喪失感で狂いそうでした。

10年たちました。
勇気を奮い起こし過ごす日々は、
息子の元気な頃に比べられるものでは
ありません。
ですが、
今、息子の介護の合間に河原に出て木陰で
ブログをアップしています。
今度のコロナ騒動が収まったときに、
どれだけの日常が戻り、
そして、きっと戻れない日常も出て来る
でしょう。
でも、上を向いて笑っていたい。
新しい世界も開けそうにも思える。