いつまで続く本番ネット中継!
よく考えると何も私があれこれ心配しなくても、ちゃんとしたプロの箏屋さんがいるというのに
その時の私は、「譜面台がない!!!」と何度も楽屋へ走っていく
が、ない
舞台袖には・・やはり15しかない
舞台上手にいる箏屋さんが持っていったのかも!
と思いついて、長い楽屋の廊下をまた走る
上手では、次の段取りをすませた箏屋さんが、ちょっと余裕の表情
「すみません、ともしびの譜面台が足りないんですけど、こちらにありますか?」
いや、今書きながら本当に何故必死に私が探していたんでしょうね。
箏屋さん、少しもあわてず
「あ、今舞台で5つ使ってますから!」
にこやかに頰笑みながら社長曰く
「先生大丈夫ですか?」
あははは・・・
そうでしたねえ・・
次に襲って来たのは・・
「ともしびの十七絃って調絃できます?」
またまた、「え~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」である
調絃用の楽屋に走り込むと合奏団鼎のメンバーがすでに調絃を始めてくれていた
そして・・・あら、もう出番だ2面が間に合わない
また、上手に行って箏屋さんに
「済みません、残りは舞台で調絃します」
などと言っている間に、ともしび三章の舞台準備が始まった
準備は順調に進んでいる模様
この曲だけ、2階客席の後ろで聞かせてもらいました。
思い起こせば20年ほど前
今日出演して下さった吉岡紘子先生が招かれた長澤勝俊先生の講習会
そこに参加させていただいたときの曲が「ともしび三章」でした
その時は、よくわかっていなかったけど、本当に綺麗な曲だったんですね。
休憩時間となり、ロビーには少しの間和やかな空気が流れていました
そして、休憩終了
第一曲目は、長澤曲の中でも人気抜群の「飛騨によせる三つのバラード」
グループ「和音」(KAON」の皆さんが一年以上掛けて取り組んで下さった曲
そこへ星田先生の力強い尺八が加わって、本日演奏された中でも一番人気だったかもしれません。
「飛騨バラ」の興奮さめやらぬ舞台
次は、長澤先生の音楽と切っても切れない縁のある日本音楽集団に所属される
阪口夕山さんと、桜井智永さんの「萌春」
どちらも、難易度が高く、演奏者としてもかなりの緊張を強いられる曲ではありますが
さすが、音楽集団メンバー
素晴らしい演奏でした。
さて、最後は・・
先月行われた東京での追悼演奏会でも、終曲となった「子供のための組曲」
長澤先生の音楽として日本中の邦楽関係者の魂を揺さぶったこの曲
学生邦楽の人達にも、それまでの邦楽の概念を覆し、新しい目標を与えてくれた曲でした
関西で追悼コンサートを開くにあたり、学生邦楽に与えた影響を意識し
若い頃リアルタイムでこの曲に出会った年代だけでなく
今、これからこの曲と共に成長し、歩んで欲しい若い人達にもこのコンサートに参加してもらいたい
そして、もちろんより多くの若い世代に長澤音楽を伝えていきたいという思いがありました。
演奏するのは、関西で長年邦楽の大合奏に取り組んできた
合奏団鼎「かなえ」のメンバーを中心に
実行委員や、音楽集団の阪口夕山さん、なんと邦楽ジャーナルの田中編集長、そして
関西で学生時代から邦楽を続けてこられた方も加わっての
大合奏となりました。
演奏の核となってくれた鼎のメンバーは、定期演奏会で何度かこの曲に取り組んでおられるだけに
本番は、なかなかに力強く心踊る「子供・・」だったように思います
最後の星田先生の渾身のタクトと共に打楽器の力強い音で「子供・・」が終わり
コンサートも終わりました。
「はぁ・・・終わった」
三絃を手に、挨拶される星田先生の言葉を聞きながら、感無量の一瞬でした
コンサート終了後
チケットの販売などでメールのやりとりをさせていただいたほとんどの方から
お礼と感想のメールをいただいたのですが
これはこれまでに無いことでした
感想の言葉で
「良かった」「感動した」とおっしゃって下さる言葉はいつもありますが
こうして、わざわざメールをいただいたりした時には本当にそれを実感します
言葉だけでない、感動をそこに感じるんです。
改めまして、コンサートに御来場いただき本当にありがとうございました。
長澤先生の音楽に巡り会えた事は、私個人にとっても幸せでしたが
邦楽界全体にとっても、本当に幸せな事だったのではないでしょうか?
また、海の物とも山の物とも分からない情況でこのコンサートに参加することを決意し
半年に及ぶ練習に参加して下さった皆様
そして、プロとして素晴らしい演奏を聴かせてくださった皆様
どうもありがとうございました。
明日は、おまけの前日リハの模様をお届け出来るかも・・・
まだ、きちんとした写真が届いておりませんが、
届き次第本番の様子も少しアップさせていただきますね