ユウトがルカの¨事件¨を知ったのはその日の昼休みだった。




:ルカが試験会場に行ってないんだって…




というミユキからのメールで初めて知った。




¨そういえば…¨




ユウトは朝早くにルカから来ていたメールを思い出した。




:やっぱり頑張らなくちゃダメかな




受験当日だからとはいえ、ルカらしくない弱気な言葉だった。




ユウトは今朝も始業ぎりぎりの登校だったために、ルカに返事をすることができなかった。




¨ルカのやつ大丈夫かな…¨




ユウトの心配は、受験に行かなかったことよりもその後のことだった。




¨お父さんにひどく怒られるぞ…¨




ルカの父親のことを知っているユウトは、受験や学校のことではなく、父親とルカの関係のほうが心配でならなかった。




さらにミユキからのメールで、




:ルカ…携帯も繋がらないし、だれも連絡とれないんだって… ユウトには連絡あった?




ミユキは、ルカのことだからユウトにだけは連絡してくるだろうと思っているようだった。




ユウトはルカの携帯に電話をしてみた。




¨電源を切ってるな、ルカのやつ…¨




ルカは学校や家からの電話から逃げるように携帯の電源を切っているのだろう。




と、ユウトは思った。




その後、ユウトはルカにメールをした。




ルカがいつそれを見るかは分からない。




しかし、一言だけルカに伝えたかった。




:大丈夫。なんとかなるから、帰ってこいよ♪




ユウトはルカが無軌道な行動をしないようにと、ただそれだけを願った。




続く




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