こんにちは、
フォトグラファーのヒッキーこと
森藤ヒサシです。
今日の
"ポートレート108”のテーマは、
“5-3 被写界深度”
-被写界深度の浅い深いとは？-
です。
被写界深度に関しては、
奥が深いので、
数回にわたってお伝えしていきますね。
以前、いい写真とは？
の定義として、
「被写体にパッと目がいく写真」
とお伝えしました。
被写体にパッと目がいくためには、
被写体にだけピントが合っていて、
まわりがボケていると、
被写体に目が行きやすくなる
とお伝えしましたね。
人間の目は不思議なもので、
一箇所だけピントが合っていながら、
そのほかの部分がボケていると、
ピントが合っているところに、
ぱっと目がいくような
仕組みになっているのです
では、
被写体にピントを合わせ、
まわりをぼかすために
どうすればいいかと言うと、
被写界深度を浅くすればいいのです。
みなさんは、"被写界深度”
って、聞いたことありますか？
被写界深度というのは、
ピントがどこからどこまで合っているか、
ピントの合っている範囲、
ピントの合っている深さのことです。
英語でいうとDepth of Fieldと言います。
被写界深度とは、
被写体にピントを合わせた時、
まわりがどれくらいボケるかということ。
すごくボケているのか、
ちょっとだけボケているのか、
もしくは全体的にピントが合っているか、
と考えたらわかりやすいと思います。
被写体にピントが合っていて、
そのまわりがボケていれればボケているほど、
ピントの合っている奥行きが少ないので、
"被写界深度が浅い”、という表現になります。
逆に被写体にピントが
合っているだけではなく、
まわりピントも
はっきりしてくるほど、
"被写界深度が深い"という表現になります。
例えば
"被写界深度をもっと浅くした方がいいね”
なんと言う表現は、
まわりをもっとぼかした方がいいね、
と言う意味になります。
先ほどお伝えしたように、
人の目の習性として、
1箇所にピントがあっていて
まわりがボケている場合、
ピントがあっているところに
目が行きやすくなります。
逆に、撮りたい被写体以外、
まわりの色々なものも
ピントが合ってくるほど、
ごちゃごちゃしたイメージになり、
被写体以外のまわりにも
目が散ってしまったりするので、
ぱっと被写体に
目が行かなくなってしまいがちに
ポートレートの場合、
いかに人物を魅力的に撮影するか、
被写体に目がいくように撮影するか、
ということを考えると、
被写界深度を浅く撮影した方が、
被写体にぱっと目が行きやすくなり、
”いい写真"と言えるようになるのです。
それでは、
被写界深度をどうやって
コントロールすればいいのでしょうか？
次回お伝えしますね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
森藤ヒサシ
(ヒッキー)
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