こんにちは
フォトグラファーのヒッキーこと
森藤ヒサシです。
さて、引き続き今日も
"Studio Harcourt Paris”についてです。
アルクールスタジオさんでは、とても気持ちのよい
接客をしていただきました。
この気持ちよさは、
やはり、自分で体験してみないとわからないものです。
もちろん、撮影に関してもすばらしい対応でした。
私自身、写真に携わって46年。
まあ、写真館の後継ぎとして生まれたので、
生まれたときから写真に関わっていたのですが・・・。
真剣に写真を学び始めたのが、18歳のときなので、
実質、２８年間、写真の勉強をしたり、写真の撮影をしてきました。
なので、それなりに知識と技術はあると思っています。
しかし、撮影者側の気持ちは手に取るようにわかるのですが、
被写体の気持ちは、
「今、こんな風に感じているのかな？」
と想像できる程度です。
実際のところ被写体はあまり体験していないので、
何を感じているか、間違えている可能性もあります。
自分もフォトグラファーとして
被写体の気持ちを学びたいので、
今までも“この人に撮影してもらいたい”
と思っている先輩フォトグラファーのスタジオに赴き、
お客様として何回か撮影をしていただきました。
実際に体験してもらい感じるのは、
こんな風に撮っているのかと想像するのと、
実際に撮影してもらうのでは、
全く違うということです。
フォトグラファーの醸し出すオーラ、
被写体に向き合う真剣さ、
その人自身の人間性に触れることができるのです。
もちろん、技術的な部分も勉強になります。
お客様として行っているので、
相手も真剣です。
だからこそ、通常ではわからないような細かい技術や、
声の掛け方、シャッターのタイミング、
すべてが勉強になるのです。
今回、わざわざフランスまで行ったのも、
その雰囲気を実際に感じたいのが理由です。
撮影の技術や撮り方は、
ある程度想像ができましたが、
実際は違いました。
スポットライトで撮影しているので、
ライトの角度を１cm単位でこだわるのです。
(１cmライトを動かすだけで、当たる位置が変わるからです)
すごいこだわりでした。
"これくらいでいいだろう”、という妥協はなく、
わずかの光の当たり方や当たっている場所にこだわり、
フォトグラファーが感じる、
被写体の魅力を最大限に引き出していくのです。
さすがに、この雰囲気は、
パリの本拠地でないと、味わえないものだと思いました。
ただ、一つ残念なこともありました。
実は、ハード上の問題で、翌日もう一度撮影しにいったのです。
これもまた、まれに見る体験でした。
私たちも、何かの問題が発生し、
お客様にお願いしてもう一度撮影に来ていただくこともあります。
と言っても、うちの会社では、５年に１度くらいですが・・・
普段できない体験をするのは、
とても勉強になります。
まして、あまり撮影されることのないフォトグラファーが、
再撮に行くのですから、それは滅多にできない経験でした。
フォトグラファーは、
撮影するのはプロですが、
撮影されるのは、ほとんどがアマチュアです。
人物を撮影するのであれば、
被写体の感情を感じることも重要なのです。
と同時に、
同じ職業であるフォトグラファーの実際の仕事を
体験することは、どんなに高い料金を支払っても、
変えられないほどの価値があるのです。
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4,5年前にはやっていた時期があるのですが、
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