私は東京で

フォトグラファーとして活動しているだけではなく
水戸にある
今年で132年を迎える老舗写真館の四代目でもあります
 
時代と共に
写真館というビジネスも
スタイルを変わってきています
 
 
昔の写真館は
七五三や成人式など
特別な日を中心に
忙しい日が決まっていました
 
その忙しい日にしっかりと稼ぎ
他の日はお客様の来ない日もあるくらい
繁忙期と閑散期が
くっきり分かれている業界だったのです
 
予約のシステムもなく
当日何組くるかわからないような
ビジネスをしていました
 
マーケティングなど何もしなくても
七五三や成人式などは
その日に何十組もお客様が来るという
とてもおいしい商売だったと思います
 
今考えると
よくそれでお客様が来てくれていたな
と思うくらいです
 
その理由として写真というものが
誰にでも撮れるものではなかったということ
 
写真館に行かなければ
きちんとした写真が撮れないもの
だったからこそ
お祝いの時に
写真館に写真を撮りに来てくれたのです
 
 
そんな感じで
写真館はその忙しい時期に稼げば
あとは遊んで暮らせるくらい
とても美味しい商売だったので
そこに目をつけた
異業種が写真館のビジネスに参入してきました
 
それまでマーケティングのやり方も知らない写真館が
マーケティングを得意としている人たちに
勝てるわけはありません
 
2000年以降
カメラもフィルムからデジタルに変わり、
誰でも簡単に撮影ができるようになってきたことで
参入障壁も下がり
異業種からも写真業界に参入しやすくなりました
 
 
といいつつ異業種が写真館ビジネスに参入したことは
決して悪いことではありません
 
以前の写真館は
ビジネスというよりも
技術志向(写真がうまければそれでいいという考え)が中心で
ビジネスを中心に考えていなかったのです
 
異業種が参入してきたことによって
自分たちでもマーケティングを考えるようになったのです
 
そのおかげで七五三や成人式も
前撮りというシステムを考えたり
写真だけではなく
美容・衣装も一緒にできることを考えたり
お祝い事以外にも写真を撮りに来てもらえるような
キッズフォトやファミリーフォト・マタニティフォトなど
新しいメニューも考えるようになったのです
 
もし異業種が参入して来なかったら
今もただの技術志向のスタジオばかりだったでしょう
 
もちろん今でに技術志向のスタジオもたくさんありますが
そういう写真館は経営が厳しくなっているのが現状です
 
ベクトルがお客様に向いておらず
自分の方に向いているんですよね
 
そりゃお客様も来ませんよね
 
 
自分中心でやるのではなく
お客様が求めているものを提供していくことが
ビジネスの本質
ということは昔も今も変わりません
 
 
でも時代にあったビジネスのやり方というものがあります
 
流行さえとらえてれば
ものが売れる時代もありました
 
でも今の時代は
流行を追えばいいのではなく
自分たちが思いや考え方をしっかり持った上で
お客様が欲しいものを提供していくことが
求められています
 
 
要は会社が理念をしっかりともった上で
お客様にあった商品を提供できる会社が
成長していっているのです
 
 
写真館業界においては
今後世の中がどのような方向に動いていくかは
予測できません
 
ただ一つ言えるのは、
写真を撮りに来てくれるお客様は、
幸せを求めて
写真館に来るということです
 
幸せを感じたいから来ているのです
 
どうすればお客様が幸せを感じてくれるか
 
それを追求していくことができれば
まだまだ写真館というビジネスは
伸びる要素もあると思います
 
 
写真館という業界だけにとらわれず
 
人が何を求めているか
 
それをしっかりと分かった上で
自分たちにできることをやっていくことが
今後も継続してやっていく方法なのです

 

 

 

 

 

 

 

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