これは美術鑑賞に関するおブログです。
ちょっと自分の好きなこととかも、掘り下げておブログに書いてみよう週間です。



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デトロイト美術館展に行ってきました。

ずっと行きたかったのですが、どうにもなかなか行けず、いろいろなことが終わったら行こうと決めていたので、いろいろなことが終わって最初のお休みの日に速攻行きました。


デトロイト美術館展は、印象派、ポスト印象派、ドイツ絵画、フランス絵画という4つの構成で展示されていたのですが、各画家のいわゆる「有名作」ではないかもしれませんが「有名作」前後の作品ばかりの感じ、もちろんどれもが「超名作」で、終始うおおお、うお!うおおおおおお!うお、うお、うおおって感じでした。


いくつか。

ドガの「楽屋の踊り子たち」、あれはもう落語でした。ドガの絵はやっぱ全部ちょっとおもろいですよね。
ドガがわたしの同期やったら、飲んでる時ニヤニヤしながら「いやドガほんまアンニュイな子すきすぎちゃう?ほんま自分ほっそい気だるそうな女すっきゃなあ絶対レアセドゥすきやろ、すきやろ、すっきゃろなあ!わかるわ〜」言うてると思います。
わたしもレアセドゥ大好き。

ドガは絵のモチーフとかが面白くて大好きなのですが、今回の「楽屋の踊り子たち」はその真骨頂みたいな絵でした。
ドガ家なき子世代なん?てなります。



クールベは日本ではなかなかメインで展示が組まれないので、クールベの作品が観れるのは今回のような、なんとか美術館展、とか、19世紀展、とか、ざっくりとまとめられてるやつでしかなかなか観られません。

でもクールベって本当に印象派に大きな影響を与え続けた画家で、アカデミズム絵画から印象派への時代の移り変わりの土台を作った偉大な人です。
言うなればハリガネロックさんです。
クールベはハリガネロックさんです。
時代の移り変わりの真ん中にいながらにして、どちらにも迎合する長いバトンを持っているみたいな。
あの世代のM-1には笑い飯さんやブラックマヨネーズさんみたいな圧倒的スターがおるけど、みんな確実にハリガネロックさんに影響を受けている部分がある、みたいな。
印象派にはモネやルノワールみたいな圧倒的スターがおるけれども、みんなクールベに影響を受けている、みたいな。

とにかくクールベの「浴女」が観れたのも嬉しかったです。
クールベの話も盛り上がってまいりましたがこの辺で。


モネの「グラジオラス」可愛くて素敵で、人だかりもできていました。
なんといっても「かわいい」というこの感覚が「原宿Kawaii」みたいな感覚。
かわいい大国ニッポンの日本人特有の感覚のストライクゾーンど真ん中をやってくるから日本人に人気があるんですかね。

モネについては普段から喋っているので割愛しますが、グラジオラス、本当に美しくて綺麗な絵でした。


ちょっと胸熱が止まらなくて他にもいろいろ、マティスのことやゴッホのこと、モディリアーニやピカソなど素晴らしかった点を伝えたいのですが、最初の印象派ゾーンだけでこんなになってしまったので、この辺にしておきます。
どれもが一見の価値しかなかったです。
生きてる間にあとどれだけの素晴らしい絵画をこの目でみることができるのでしょうか。
素晴らしいものは世界中に散らばりすぎているので本格的に途方がないです。チッ。






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「ゴッホとゴーギャン展」にも行ってきました。

こちらは各作品がどうとかいうよりも「ゴッホとゴーギャン」を並列にして展示する意味とか、その物語性を展示で表現している感じがイケていました。

ゴッホの気難しさ、ゴーギャンの作画手法、二人の関係性とその変化、お互いに影響を及ぼした出来事と、影響を受けた作品などが非常に分かりやすく、それでいてドラマチックなあんばいで展示されていました。

東京都美術館の展示って、いつもドラマチック仕立てなイメージがあります。
もちろん各作品の解説も非常に丁寧で親切なのですが、画家自身の人生に迫るようなアプローチが多い気がしてわたしは大好きです。
偉い位置におる製作者が、プロフェッショナルとか好きなんやろうなと思っています。こんなもん絶対好きやわ。プロフェッショナルとアスリートの魂だけは絶対に毎週観てるから。ノンフィクションとかも絶対好きやから。たまにわけわからんなってガイアの夜明けとかも観てるから。絶対そうやから。


ゴーギャンのわけわからん絵も好きなのですが、ゴッホの人物画のセンスはやっぱり素敵でした。

耳ちぎってからのゴッホの絵は様々な変化があるとされているのですが、今回の展示では色使いと描線の変化がとても印象的に思えました。
展示の仕方も本当にドラマチックなんです。


ゴッホは自殺した後に世間に認められるわけですが、それまで本当にずっと極貧で、キャンパスが買えなくてわけわからん厚紙に油絵やったりして、絵の具を散らすかたいパンを食べたりしながら、死ぬまで芸術を続けました。

ゴーギャンはアルルの黄色い家に住んでいる時、知人宛に「世間の知らないところで僕たちは名作をつくり続けている」という手紙を書いています。


気付かれるか、気付かれないかだけなのかもしれません。
才能なんて本当はとっくに開花していて、あるいは枯れてしまっていて、だけど気付かれているか気付かれていないか、もしくは気付いているかいないか、それだけのことなのかもしれないですけど、
人は物事の解釈を自己都合で据え置きがちなので恥ずかしい見解かもしれません。


胸を打つんですよね。
東京都美術館のあの感じ。

デトロイトの連中も、ゴッホもゴーギャンも頑張ってるのでヒコロヒーはもっと頑張らなあかんな思いました!
デトロイト、ゴッホゴーギャンヒコロヒー、のテンポ良すぎ!
丸亀市、高松伊予灘宇和島市!!!