今年もわたしの楽しみといえばほぼ映画でした。
わたしはただの映画よく観るだけのニートババアなので、すぐランキングとかつけたがります。
あくまでも、無職で低所得者で仕事も金も人気も愛嬌も友達も恋人もいない、ただただ映画を見ることだけが、現実から逃避できる唯一の時間だという女の、
映画のことなんて何も分かっちゃいない、ただの感想の羅列、その感想も稚拙きわまりない、本当に勝手なやつです。へへ
それではお先に、
見てないもののほうが多いと思いますが、見たものなどで素晴らしかった映画たちを超絶勝手にご紹介します。
思い出した順です。
20代無職で暮らしの灯火を失いそうで、やさぐれかけてるアタイみたいな女は参考にしな。
「はじまりのうた」
カーニー監督のシンクロニシティというものの描き方がどの映画においてもどうにも素敵で(「ダブリンの街角」もそんな感じ満載)、
無理のない音楽とストーリーのマッチングもずっと観ていられました。
もちろんラブストーリーという観点でも素敵でした。
こんなもん20代の女は全員すきや。
「バードマン」
これわたしはかなり面白かったです。
すごい賛否両論があるらしいですが、
エドワードノートンとナオミワッツのシーンとかは殆ど笑えましたし、
なんか新しい映画みてる!とずっと興奮しました。
「マイインターン」
「紳士がハンカチを持ち歩くのは、
女性の涙を拭くためだ」みたいなことをロバートデニーロが言い続けます。
とにかく彼が終始かっこよくて、アンハサウェイのキャラクターが決して悪魔ではない点がとても良かったです。
これも女みんな好きや。名言頻発。
「ゾンビーバー」
ハングオーバーのスタッフがB級ホラーを撮るということでかなり期待して観ました。
やはりサントラがめちゃめちゃかっこいいです。PVみたいな映画。
変に尖ったほうにいかず、お約束満載で、B級ホラー好きのわたしにとってはオマージュどころも楽しかったです。
「ジュラシック・ワールド」
いつまでも恐竜はわたしのワクワクを作り出しますよね。
続編を待ち望む人たちがいて、続編に情熱を注いでる人たちがいて、それはやはり並大抵のパワーではやり遂げられない事なのだなあとか、
そしてジュラシックシリーズのワクワクは普遍!
でかいものとかでかい音って興奮しますね。
「Mommy」
ドラン監督の最高傑作は「わたしはロランス」だという評価、それはわたしもとても好きな映画なのですが、完全にこれになったんじゃないかと思いました。
しんどい映画は好きじゃないので「シングルマザーと発達障害の息子」というテーマが観ることを憚りましたが、
監督作品が好きなのでふらりと行けばギャン泣きしてしまいました。
これが「マイマザー」を撮った人の作品なのだと思うと余計にぐっときていけませんでした。
強烈に焼き付いて離れない、いかにもドラン映画!みたいなシーンが幾つもあります。
本当に素晴らしかったです。
「コードネームU.N.C.L.E」
スタイリッシュなスパイ映画でした。
ヒロインのアリシアビキャンデルがとにかくかんわいかった。
最初のカーチェイスのシーンで匂ってくる当たり感が半端じゃないです。
「グリーンインフェルノ」
映像的には最強に気持ち悪い映画ですが、
やっぱり外国人のホラー映画は、
「なんなんそれ?え?」みたいに呆気にとられてしまう魅力があります。
色んな気持ち悪いシーンあるのですが、人間にもみくちゃにされてる人間が叫びまくるシーンが1位でした。
「わたしに会うまでの1600キロ」
こういう映画を観てぐっときてしまう事に、大人になったのだと感じさせられます。
歩く、というものをテーマに扱う映画は一定数ありますが、その中でも女が共感できやすい映画だと思います。
いやこれほんまにめちゃめちゃよかった、
いかにも映画的な構造にも痺れました。
「ビンセントが教えてくれたこと」
おじいちゃんと子どもの触れ合い系の映画は無条件で好きです。
ビルマーレイのやんちゃなおじいちゃんが無邪気さと円熟さを兼ね備えていて最強でした。
お涙頂戴に走らない結末も好みでした。
「007 スペクター」
ボンドガールにレアセドゥということもあり、とにかく楽しみにしていました。
全く脈略のないオープニングビデオみたいなのも「なんぞ!?!?!!」ってならされてワクワクしました。
タラッタラータラーラー、のあのテーマ曲が色んなアレンジで作中に流れてくる、
それが今回もどれもかっこよくてやっぱりシビれました。
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
料理ものの映画が好きなわたしにはべらぼうたまらないシーン炸裂でした。
素晴らしいサウンドトラックばかりで、どこをとっても素敵なシーンでした。
もう少し大人になってもう一度みたい、こりゃオールタイムベスト!
「顔のないヒトラーたち」
内臓ぜんぶ裏返しになる感じでした。
表現が適切ではないかもしれませんが、映画をエンターテイメントと捉えたとして、きちんとおもしろかったです。
集団社会で生きる人間の真理、主人公が様々な体験をして変化していく姿に唖然とするばかりで確実に内臓は裏返ります。
「キングスマン」
ぶっ飛びおもろかったです。
囁かれる都市伝説のようなものが懲悪対象のテーマだったこともそそられました。
頭から花火が連発しまくるシーン大好き。
わたしの最高のシーンランキング2015は、あのシーンが第1位やと思います。
「マジックインムーンライト」
大好きなウッディアレン監督作品、キャプションからセンス良すぎ。
隠と陽がぱあっと明るく楽しく描かれていていてあたたかい爽快感。
この人ってフランス撮らせたら右に出る人いるの!?!!?
なんなの!?!!?!!?
DVDを買って、休日の朝から流しながら、部屋の掃除をしたりしたいやつです。
「インサイドヘッド」
吹き替えで観たのも良かったなあと思います。
これはもうとにかくボンビーのシーンです。ボンビーのあのシーンのために全てがあります。
子どもが生まれたら10歳くらいになれば観せたいです。
「さよなら歌舞伎町」
女優さんと俳優さんがとにかく魅力的でした。
スクリーンに映える映画俳優さんって、唯一無二の不思議な魅力があって素敵です。
主演の若いお二人が佇んでいるだけでずうっと観ていられました。
「きっと、星のせいじゃない」
難病ものの恋愛映画は観るのが苦しくて観れないタイプなのですが、
かわいらしいキャラクターたちと、爽やかなカットの連続で、しんどさばかりに引っ張られず観ることができました。
変に説教くさくない脚本と、くどくない演出とかで、テーマのわりにはさっぱりしている映画でよかったです。
「サンドラの週末」
シンプルな物語で際立つ登場人物たちの感情描写みたいなものにどきどきしました。
ラストシーンの謎の爽快感のせいで、鑑賞後に消臭ビーズめっちゃ買いました。
ダルデンヌ兄弟の「少年と自転車」が好きな人は期待通りだと思います。
「スターウォーズ フォースの覚醒」
そりゃおもしろい!そりゃおもしろい!
アトラクションに乗ってる感覚でした。
スターウォーズって、不気味さを漂わせてるところがそそられますね。
あとやっぱでかいのおもろい。
「私たちのハァハァ」
主演の女子高生役の4人の女の子たちがとにかく普通で、魅力的で、彼女たちがげらげら笑うだけで、涙が出そうでした。
大人になってこういう青春炸裂の映画を観ると欠乏感と懐古性とかが相俟ってとにかく眩しいです。
奇跡みたいな映画!
それではくされトーシロ女のベストテン。
1位 「インヒアレント・バイス」
事前にピンチョンの小説も読んで臨みましたが、別に、あんまり、いや全然読まんでよかったがな、てなりました。
読まんでも分かる、ではなくて、読んでてもよう分からん、そういう感じやったわけですが、それもまた素敵でした。
ふざけてる外国人はおもしろくて良いし、
激走のシーンや、サウンドトラックもかっこよかったです。
2位 「フォックス・キャッチャー」
承認欲求というもののテーマも面白いし、お話もとても面白かったです。
なんというか画面が暗い映画というのはあまり好きではないはずが、もう度外視でめちゃめちゃイケてました。
3位 「ゴッドヘルプザガール」
こんなもんみんな好きや。
第2のサウンドオブミュージックや。
4位 「セッション」
楽器を扱い音を響かせる場面も軒並みかっこいい。
若人と老人の情熱の持ち方、取り組み方における相対性の描きっぷりもぐっときました。
こりゃ大画面で大音響で映画館で観るための映画です。
5位 「ナイトクローラー」
スコセッシの「タクシードライバー」を彷彿とさせるという評もありましたが、
なるほどその評も大変よくわかる映画でした。
先端鋭い狂気の在り方がぶっ飛ばされるくらいかっこよかったです。
6位 「恋人たち」
すごい映画が日本に生まれた!
7位 「マッドマックス」
これはもうアトラクション!
トムハーディがずっとイカしててため息ものです。
8位 「アドバンスト・スタイル」
弱ってる女は観たらええやつです。
ババア連中めちゃめちゃクール!最高。
9位 「彼はひみつの女ともだち」
フランソワオゾンが好きなので、
なんかもう全てが「それを待ってました!」みたいな感じが最高でした。
映像もとにかく綺麗、女優さんが可憐、
小難しい性別のお話を、おとぎ話みたいにしてるのが素敵でした。
10位 「海街diary」
なんでもない場面が素敵すぎてぐっときました。
美しい女優さんたちと美しい景色、
素人の勝手な二大要素、これでもかというほどに満たして頂いておりました。
以上、2015映画の旅です。
いかにも25歳無職の女がつけたランキングですね。
25歳無職の女は参考にしてね。
25歳無職の女は参考にする前に仕事探してね。