photo:01



大雪の中で車に先に乗せて行かせたことは正解だったのかどうか、
みたいな小さな自問自答と、同じ位に小さな引っ掛かり、
舌とは相入れないお茶を、出されたから戴くという家風を重んじ、
正座している足先でエイトビートを刻むロックさ、
裁判をすれば全てが円滑に進むと信じるのはいいけれど、
裁判そのものが全然円滑に進まないからもうこの膝をヤスリで擦りに擦って滑らかにするしかないんです、
そしたらあら不思議、ほら素敵、世界一美しい滑り台が出来上がって、
さてこれをユニセフを通してあの国に寄附しよう、
いい迷惑だなんて微塵も思わずに、
意図せぬところで言葉が散り散りになって端と端が繋がって橋になってうまいねばかやろう、
罵詈雑言、叱咤激励、美辞麗句、全部後から、後から、知ったくせに、
なんとなく、排他していけば自分のこの位置が高尚でたるかのような、
アナーキズムを勘違いして歪曲して理解するというアナーキズム、
構築してからでなければ破壊できないというその理論が破綻しているからつまりは構築している最中で、
フロイトの言うことを好きになれるならコーヒーを一杯飲めばいいし、
ヤスパースに影響を受けたつもりでいたいなら庭に出て太陽を浴びればいい、
ハイデッガーを見習いたいなら写真を撮りくさればいいこと、
ありとあらゆる立体模型を並べてみんながみんなして、
もともと円いものをヤスリで擦って角度をつけたがるだけのような、
本当は円いものをただ円いと思えること表現することが、
なんとなく、遣隋使っぽくて、憧れるんですけどね、遣隋使、
遣隋使が現代を生きていたら何の職業を選びますかね、
まあ、色々、一周まわって、もうぐるりとしたからこその、派遣社員ですかね、
「言われたことであればきちんとやります」思想で、
いやおまえ言われる前に考えて行動しろよとか上司に言われるけど、
「いや、言われたことならば、きちんとやりますんで」みたいな、
遣隋使はきっと、言われたことはめちゃくちゃきちんとやってたやろうな、
逆に「いや言われてなかったんで」みたいなキレ方バリしてたくさいし、
「え、いや、領収書切れとか言われてなかったんで」
「いやちゃうやん、わかるやん、使いで行ってんねんから、領収書きらなあかんやん、常識やん」
「いや常識とかじゃなくて、言われてなかったんで」
「いや分かるやん、領収書ないとお金おりひんねん」
「おりひんとか言われても、自分、言われた通りのお金を持って、言われた通りに遣隋しただけなんで」
「いや困るわ~あかんわ~どうすんねん」
「あと帰り人力車つこたんで、それ自腹で払ろたんで、リキ代もろていいすか」
「たいへん参るわ~」


結局、物事も、対人にしろ、想像とかで、固め塗られくさっているだけで、
物質と、現象と、現実と、感触と、感覚と、全てが、一致しているのかどうか、
何を確かめたくて生きているような事があるのか、
不必要なものを必要と思い込んでしまうことと、
虫がわいた米櫃を窓辺に置いて鑑賞していることと、
何が何やらさっぱり分からずで、もうこんなもん、
観客が妖怪だらけのサーカス、アンケートの満足度ゼロ、
サーカス団員「まあ、今日は客が悪かったな」
サーカス団員2「いや客のせいとかちゃうんちゃいますかね、我々のの芸が未熟なだけではないでしょうか」
サーカス団員3「空中ブランコって、ほんまにおもろいすか?もっと攻めたことやらなあかんくないすか?」
4「箱に人間入れて剣さすみたいなのもう古いと思うんす、もっと新しいことやろうとしていきましょうよ」
団長「米子での興行おつかれした、次はブルガリアに行きます」
団員「置きにいってるっすね~」