そそりますか、そそりませんか、そそり、そそられ、そそり続けることはできていますか、
そそられていますか、あなたは、そそられていますか、
わたしは、そそることができていますか、そろりそろりと、そそれていますか、
そろりそろりと、そそられていますか、
そそり、そそられ、津々浦々、そそる動作を注ぎ込み、それでもまだまだそそりたい、
そそること、そそられなくなれば、あらゆるものに、そそることができなくなれば、
そそられないということが、終焉を意味するのだとしたら、
そそることも、そそられないことも、ある時期は、あるのかもしれませんが、
それでも、そそり貯金を積み立てながら、そそり続けることができたなら、
ここぞという折に、そそり貯金をはたいてしまって、そそることができたならば、
わたしのやっていることは、もう少し、大丈夫なのかもしれないけれど、
笑わせるじゃないか、と、思わせないほどの、そそり具合で、剃り具合悪い腕で、
こちらへどうぞと、ようこそのおはこびでと、
わたしは、コントを、やり続けることで、
そそられるものが、そそることが、そそれるものが、そそったり、そそり損じたり、
色々なものを、土とか、壁とか、筋肉とかを、色々を、
そそりたい、そそっていたい、そそそ、そそそ、と、そそっていたいと、
そう思いますが、そういう思いも、あなたを、そそるのか、そそらないのか、
巾着からこぼれ出したマチ針程度の危惧を、あなた、わたし、これ、
膨らむこともないだろうと、そういう思考には、そそられないし、
赤信号を、待つこと、それもまた、そそられず、
では一体なににそそられるのか、そそりたいのか、そそりそそられ暮らしを続けるのか、
そういう、粗相を、そそりたい、圧倒的な粗相を、そそること、
そそられること、そそって、そそっかしく、そそり、ああ、今日も、そそられた、すごい、わたしは、そそられた、
その意識しか、地球を反転する力に、なり得ないと、思うから、
わたしは今日も、四つん這いで、返却口のトレーを観ることしか、できませんでした。


渦中の人物、というものは、たぶん、
嘘でつくられた箸で、混じりっ気のない嘘を手ごねで作った箸で、
四季の旨味を頂戴します、わたしは、その人の、おいしいの感想を、
耳にいれまいと、バケツに顔を突っ込んで、抜けねえ抜けねえと足をじたばたさせて、
こらこら、あなた、小さな世界のことを、隅々まで知る必要はありませんと、
グーテンタークばばあにケツごと叩かれて崖から落ちて、
「チェースザチャーンスだれも止められない~」
と歌いぶきながら海岸にタックルすることしか、
つまりは制限、うるさいことを、わけのわからない御託に、
そうですねと、頷く自分に嫌悪感を抱くこともまた、
暮らしている気分で、ああ、すごく、暮らしているなと、
陶酔すべきじゃないものに陶酔、心酔するさまというのは、
非常におこがましくて、はしたなくて、品がなくて、くだらなくつまらなく、反吐が出そうになり、
そしてそのあとに黒霧島を飲めば、もう全てが、どうでもよくなる、
あなたの答えを、わたしは知らない、みたいな、会話、喫茶店、
歪んだ空間と思いたいから、歪んだ空間だと言う、歪んだ空間にいる渦中の人物、
だって、それは、否定すれば、さも、自分の歪んだ空間は、歪んでいない空間であるかのような、
正当化、正当化、正当化生徒、爆裂鵜呑み教師、とりこまれていく学校教育、
国はなんのために存在するのかね、誰かの利益のために、そうではないよ、そうではないと思いたいよ、
美しい歌詞をどぶ汚いメロディにのせて、
ああ、いやらしく不潔な歌詞が、美しいメロディで、扱われている、
金属バットで、頸椎ばかりを狙っていったプロ野球選手、
ああよかった、この選手はいつも、ショートゴロしか出せないから、
おっしゃるそばから頸椎ホームラン、湧き上がる悲鳴、盛り上がる十字路、舞い上がる実況、
須らくのそばにいつもいるから、うるせーよと思いたい、
やりたいようにやるということの無益さを知らない若者は愚かかもしれませんが、
やりたいことをやれない不粋さを知らない若者もまた愚かで、
異性に媚びまくる女は、同性に媚びないという素晴らしい生き方を見せてくれるということ、
割れんばかりの歓声と、フラッシュの光、
頸椎ホームランを出した選手、ヒーローインタビュー、
「ラストチャンスだと思ってたので」、時折涙で言葉が詰まる、
渦中の人物は、嘘でできた箸で、嘘を食べたら、事実のように見えること、
すべてを知って、壇上で、吊るのかもしれないです。

看護士「いやごちゃごちゃ言うてんとはよ受診料はろて」
看護士2「わっかりました~」