どうも。こんにちは。
Hi
でつながろう hic(エイチ・アイ・シー) です。
いつもありがとうございます。
一昨日の続きになりますが、インスタグラムでとても魅力的なヘアカラーを
つくっている美容師さんを見つけました。
どうしてもこの美容師さんに私の髪のカラーをお願いしたく
行ってきました。
ニューヘアカラーに感動しただけではなく、
今回の美容師さんとの出会いは、とても勉強になりました。
勉強になったことが多すぎて、何からどう書いたらいいのか分からないくらい…。笑
今回、担当してくれた美容師さんは、私と同世代でした。30代後半。
なので、美容師になった経緯や、その当時の時代背景を聞いていても
すべて共感できてしまう。
20年近く前は、空前の「カリスマ美容師ブーム」でした。
当時の美容師はオシャレ職業の代表で(今も)、なりたい人が多かった職業。
今回担当してくれた美容師さんも、「なんとなく」で美容師の職を選ぶことに。
でも、美容師は職人の世界。
技術と知識と経験値。プラス、コミュニケーションやサービスも求められる
厳しい世界です。
…いえ、仕事で他より頭一つ抜けようと思うと、どの職業も厳しい世界ですね。
そんな中で、担当美容師さんは、劣等生だったそうです。
レベルアップ試験でも合格するのは1番最後、指名も取れず、売上もつくれない。
結婚して子どもも出来たけど、今のお給料では家族に迷惑をかけてしまう。
あと一年だけがんばって、結果が残せないなら美容師を辞めよう。
そんな覚悟を決め、最後の一年、自分が特に苦手だったカラーをしっかりやってみようと
決意しました。
この覚悟と決意が、彼の美容師人生も、彼の人生も大きく変えていくことになりました。
彼のこの話を聞いていて、「腐らない力」の偉大さを感じました。
コツコツ、とか じみじみって大切な取り組みなのは分かっていても、
なかなかできることではありません。
20歳位で美容師になり、30代後半でも続けている人は20%くらいしかいないそうです。
「自分を信じる!」とか「これしかない!」みたいなガチガチに力の入った感じではなく、
やること、できることを淡々とやってみて、ダメなら自分が納得するだろう、みたいな
本当の他力本願の境地だったのだと思います。
すごいし、強い人だなと思いました。
彼のこの頑張りが、SNSを通じてたくさんの人に認められ、
今では、他の美容師さんにカラーの講習をするカラー先生にもなりました。
そんな彼が何度も口にしていたフレーズに、
「技を一つ身につければ生きていける」という言葉がありました。
とにかく、一つ。
「これが得意」というものを身につければ、強力な武器になる。
それを色んな美容師さんに伝えたい。
お客さんの笑顔のためにしっかり勉強する。
自分の経験から生まれたことを、他の美容師さんの役に立てるように使う。
カッコイイですよね。
なんだか、同世代として、とても勇気と元気をもらえました。
美容室って、髪の毛をきっかけに、もっと個人的な話をしたり、してもらったり、
他にはない濃い時間を過ごせる所だったと
改めて気づかせてもらいました。
髪をキレイにして気分をわくわくさせてもらえるだけじゃなく、
もっと深い所からも応援してもらえる場所なんだと思います。
美容師さんって、すてきな職業ですね。
