同じヨーロッパでも東欧のワインは、南米やオーストラリア、南アフリカなどのいわゆるニューワールド系に比べて知名度も存在感も低い。
それはつまり、品質的にイマイチだからということなのだろうが、ブルガリア産のこのワインは違う。
少しググれば分かるが評価も高くワイン業界での注目度も高いのだ。
ボルドーと同じブドウ品種を使い、ボルドーに倣った作り方でありながら、人件費の安さを活かしてコストパフォーマンスの高いワインを作っているワイナリーとのこと。
このワインとの出会いも、デパートのワイン売り場。ただし、そこで売られていたのはこれの一つ下のグレード「プチ・エニーラ」だった。
二本よりどり3000円という特売コーナーにプチが置かれていて、さほど考えずに一本を手に取った。
果実味が際立ち、甘め。
タンニンはまろやかで非常に飲みやすい。
普段白ワインしか飲まないような女子でも、これは絶対好きになる(スッキリ辛口系が好きな人には合わないだろうが)。
何より、実質一本1500円という価格からは考えられない美味しさで、ビックリさせられた。
それからしばらく、そのデパートに行くたびに
特売コーナーでプチ・エニーラを探し
見つけたら迷わず二本買うようになった。
ある日デートで(笑)西新宿の高層ビルにあるシャレオツな店に行った際、ワインリストに「エニーラ」の文字を見つけた。
いつも買ってるのは「プチ」、これは多分その上位グレードだろうなと当たりをつけた。
確か6千円台だったと思うけど、女子向きの味わいは間違いなかろうと注文した。
いやあ、旨い。
期待通りに、旨い。
明らかにプチよりも数段旨い。
甘み、酸味、タンニンのまとまりがいいのだ。
レストラン価格でこの程度なら、ネットで買えばおそらく2000円台で手に入るのでは?
ビンゴ❤️
業者により多少異なるが、だいたい一本2600円前後で手に入る。
ブドウの実を破砕後、重みで自然に出てくる果汁をフリーランという。圧搾して得られる果汁より雑味は少ないが、当然、得られる量はわずかだ。
エニーラは(そして廉価版であるプチ・エニーラですら!)このフリーランだけを使って作られているらしい。
そんなワインが2000円台で買えるというのだから、実にお値打ちだ。
価格といい味の良さといい、入手性の高さといい、万人にオススメできる一本だ。
(1000円台で手に入るプチのコスパは非常に高く、より気兼ねなく飲みたい人にはプチもオススメだ)
余談だが、以前河口湖のコテージに(前述の彼女と)泊まりがけで旅行に行った際、持参したプチが飲み切れずに残ってしまった。翌日、彼女が肉料理のソースに入れたところ、最高に旨いのができた。
プチとはいえこれはとても贅沢な使い方であるが、このワインが肉料理と相性バッチリなのが分かると思う。
今後ヨーロッパにおけるニューワールドとして、ブルガリアをはじめとする東欧のワインにも注目していきたい。
