12月に入り、何かとバタバタするこの頃です。
最近のパリは皆さまご存知の通り、毎週土曜日に燃料税引き上げをきっかけに「黄色いベスト」運動が行われ、生活や仕事に影響が出ています。
道が封鎖されてしまうので、予定をキャンセルせざるを得ない人が続出。仕事などの用事で外にでていた場合は、自宅に戻るだけでも何が起こるか予測不能。緊張が続きました。
昨日で4回目。窓をしっかり閉めてできるだけ家から出ないようにしていましたが、それでも何かが壊れる音や何となく焦げくさいような、煙たさを部屋の中まで感じ、心の中の平穏を保つのが難しい状態でした。
いつも素敵だなぁと思っている通っているアパルトマンの壁には、今の大統領に対して『辞任しろ!』とスプレーで殴り書きがしてあったり、
「ドンッッ…‼︎」という大きな音が聞こえたかと思ったら向かいの通りに駐車されていた車から、真っ赤な炎と黒い煙が上がったり…
アクション映画を観ているようでした。
映画は映像だけ済みますが、実際に起きた時に全身に感じる不快感は例えようがありません。
先週は近所のお店の窓ガラスが割られる被害が酷かったので、おとといはガラスの前に同じサイズの板を張って、被害を最小限にしようと対策をとっていました。
やっぱり破壊と暴力はいけないと思う。
後の傷が深すぎる。
デモの規模は週を追うごとに大きくなって悪質化しているように感じていて、ここまでくると国民をまとめるどころか、暴走を抑えられる力が今の政権にどこまであるのだろうかと心配になります。
デモに屈していたら、毎回暴動を起こせば解決するような世の中になってしまう。
どうしたら良いのでしょう。
胸の痛む日が続きます。
誰もが『幸せになりたい』と思って生きています。
自分だけという考えを捨てて、皆が安心して暮らせる社会になるといいな。