治療が終わり今は気持ちも少し落ち着いているので改めて治療の経緯を振り返ってみたいと思います。今回は病気の発覚から現在通う病院に至るまでです。

 

 

10年ほど前から顎下のあたりに触ると分かるぐらいの小さなしこりができる。痛くも痒くもなく現在まで放置してしまう。

地方への半年間の出張中に顎下のしこりに違和感、たまにずきずきとした痛みもあり倦怠感を感じるようになる。少ししこりも大きくなったような気もしたがこの時は痛みの原因は3年前に治療した奥歯のせいだと思ってしまう。(奥歯を治療した際首に激痛が走り何度か歯医者に通い歯の神経を抜いてもらったりもしたがいまいちしっくりこない状態になる。今にして思えばこの時にはしこりが癌化し始めていたのかもしれない。)

出張が終わり自宅に帰宅後、以前とは違う歯医者に行ってみる。

奥歯の治療箇所は特に問題ないといわれるが親知らずが出てきていると言われる。これが不調の原因だと思い親知らずを抜いてもらうことにする。

親知らずを抜いてもらいこれで体の不調も改善するだろうと思ったがいまいちすっきりせず、病院に行って念のため顎下のしこりも見てもらおうと決意する。(この時もまさか10年以上前からあるしこりが癌だとはみじんも思っていない。)

ネットで首のしこりは何科に行くのがよいか調べ、近くの耳鼻咽喉科にいってみる。担当した女医に触診してもらったところ「なぜもっと早く病院に来なかったのか?」と注意される。(この時初めて首のしこりの危険を知る。)

女医から首のしこりが良性か悪性か調べてみなければわからないと言われまたどちらであったとしてもしこり自体は手術でとる必要があると説明される。この病院では手術ができないため、手術の出来るところで検査をやったほうが2度手間にならずによいといわれ別の病院を紹介される。(今思えば女医の方は触診の段階であまりよくないと気付いていたと思う。)

紹介された病院へ行き触診、エコー、MRIとCT、しこりの細胞を直接針で刺してとる細胞診をうける。(この時も悪性の癌だとは微塵も思っていない。)

2週間後細胞診の結果を聞きに病院へ行く。検査の結果しこりは悪性の顎下腺癌だと発覚する。さらに20種類以上ある唾液腺癌の中でも高悪性の唾液腺導管癌の可能性が高いと追い打ちをかけられる。(結果を告げられた後病院のロビーで茫然自失となる。)

病院から今後の手術や悪化した際の治療を考えるともっと大きな病院のほうが良いと言われ大学病院を紹介される。(この時はもう何も考えれずに言われるがままの状態でした。)

現在の病院に至る。