前回、行政書士試験の択一式で、
過去問だけで正答可能な問題数は、
令和元年度では、4割しかありません、
とお伝えしました。
それでは、行政書士試験は、
テキストからどのくらい出題されているのでしょうか。
昨年の伊藤塾さんの公開講座資料を見てみましょう。
(資料に記載はありませんがテキストとは伊藤塾さんの、
「うかる!行政書士総合テキスト」のことと思われます。)
択一式40問中、
テキストだけで正答可能な問題数は、
以下の数値になっています。
平成29年度は32問、
平成30年度は33問、
令和元年度は32問。
つまり行政書士試験択一式は40問中32問以上、
テキストだけで、
8割は得点できる!
ということです。
私はこれを、
過去問4割・テキスト8割の法則と呼んでいます。
テキストを暗記しても8割しか得点できないんだ、
と思われた方もいるかもしれませんが、
私はテキストで8割以上も得点できるんだ!
と驚きました。
なぜなら、過去問の4割に対して、
テキストが8割と、倍ですからね。
それに、本のサイズもレイアウトも違うので、
単純比較はできませんが、
肢別過去問集が871ページに対して、
伊藤塾総合テキストは720ページと、
テキストの方が150ページ以上も少ないのにです。
(2020年度版の法令のページ数で比較)
伊藤塾のテキストは、
商法、基礎法学、一般知識のみ使用していたので、
この資料を見たときに、
憲法、民法、行政法のページも、
目を通した方がいいな、と思いました。
ただ、資料を見たのが9月下旬と遅く、
すでにスー過去で憲・民・行は一通り終えており、
過去問と模擬試験に取り組んでいたこともあり、
結局、読みませんでした。
もっと早くに、このデータを知っていたら、
「伊藤真の入門シリーズ」と
「国家試験受験のためのよくわかるシリーズ」は
読まないで、
最初に伊藤塾の総合テキストを読み、
その後も、辞書代わりに使用したような気がします。
過去問重視も大切ですが、
過去問4割・テキスト8割の法則を踏まえれば、
伊藤塾総合テキストやスー過去などの、
テキスト(問題集)を使用することが、
合格に向けて、とても重要なのだと感じました。
ところで、先日、
たまたま家にあったので、
湊かなえさんの「告白」という小説を読みました。
もう10年以上前の本ですが、
累計300万部の大ベストセラーで、
松たか子さん主演で映画にもなっています。
湊かなえさんの本を読むのは初めてでしたが、
一言で言うと、
面白すぎて思わず「唸ってしまう」小説でした。
巧みな構成・ストーリー展開、見事な伏線の回収などなど、
デビュー作とは思えない、圧巻の小説でした。
本屋大賞受賞も納得の素晴らしい作品です。
まだ読んでいない方、おすすめですよ。
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