さて、「合格革命行政書士肢別過去問集」のことです。
この本はぶ厚くて重いので、
憲法と行政法(P1~483)と、
民法、会社法、その他(P485〜893)に断裁して、
ダイソーで買った製本テープなどで二分冊にし、
出勤前の喫茶店などで使用していました。
ネットでは、10回転やらないと合格できないとか、
中には、私は50回転やった!みたいな記事も見かけます。
でも、約900ページの問題集を50回転するということは、
45,000ページ
の本を読むということです。
仮に、1時間で100ページ読んだとしても、450時間もかかります。
それでも、6分で10ページ。
う~ん、私にはこのスピードでは、
何回読んでも記憶するのは無理ですね。
それに、そもそも、
普通の多忙な会社員・主婦には、
そんな時間はありません。
私は「肢別過去問集」は、
憲法と行政法を3周まわした以外は、2周程度です。
でも、回数をこなしている方とは、
たぶん一問一問にかける時間が違っているのだと思います。
一問毎に、必要であれば、
六法、判例集、テキストなどを索引して、
横断的な理解も深め、
単純記憶ではなく、
なるべくエピソード記憶として、
覚えようとしていました。
もちろん、
「量は質に転化する」とは、
昔から、よく言われていることです。
量をこなす勉強方法が合っている方もたくさんいると思いますし、
間違った勉強方法ではないと思います。
でも、
私のように単純記憶力も視力も低下した50代には、
勉強方法としては、合わない気がしました。
さて、今回のタイトルに戻ります。
肢別過去問は何周やるべきか。
かなり私見ですが、
正答率が8割になるまで、
が一つの目安ではないでしょうか。
つまり、回数ではなく、正答率で判断します。
なぜ、8割で良いのか?
何故なら、行政書士試験は合格基準が6割だからです。
私の経験上、一問一答形式の過去問の正答率が合格基準+2割になれば、合格ラインに届きます。行政書士試験なら6割+2割で8割です。
それは、管理業務主任者でも、マンション管理士でも、同じでした。
そして、それ以降は、
時間を測って、試験時間内に、
過去問や模擬試験をこなすことの方が重要です。
そうすることにより、
3時間で問題を解くスピードにも慣れて、
試験日における過去問の正答率も、
9割を超えて、限りなく100%に近づいていくと思います。
つまり、過去問知識と問題を解くスピードを試験日当日にピークにもっていくやり方です。
試験日直前は肢別過去問の高速回転ではなく、過去問と模擬試験の高速回転が大事だと思います。
ところで、
私の大好きな小説の一つである「華麗なるギャツビー」を書いた、
フィッツジェラルドの後期作品集を読みました。
後期作品と言っても、フィッツジェラルドは20代で大成功を収めた作家なので、
30代半ばから40歳ぐらいまでに書いた短編小説とエッセイです。
30代後半で書いたとは思えない厭世的で喪失感が漂う作品群ですが、
美しい文章と素晴らしい比喩表現は作者ならではのものです。
(村上春樹さんの翻訳の影響もあるかもしれませんが)
私のように人生の後期(?)を迎えている方におすすめです。