前回は実際に購入して役に立ったおすすめ教材をご紹介しましたが、
今回はおすすめですが、私はうまく活用することができなかったサブ教材(一読しただけで終わった教材、途中までしか使わなかった教材など)をご紹介したいと思います。
<購入したけどうまく活用できなかった教材>
(1)テキスト
①〜③の「国家試験受験のためのよくわかるシリーズ」は一読しただけで終わり、ほとんど読み返すことはありませんでした。試験対策だけ考えれば、基本テキストの「うかる!行政書士総合テキスト」だけで十分かもしれません。
①「国家試験受験のためのよくわかる憲法」
②「国家試験受験のためのよくわかる民法」
③「国家試験受験のためのよくわかる行政法」
④「行政書士出るとこ予想究極のファイナルチェック」
TACさんの「ファイナルチェック」シリーズは、管理管理業務主任者とマンション管理士の勉強の際に役に立ったので購入しました。テキスト、ノート代りに使用しましたが、うまく使いこなせなかった印象です。ただ、独学だと何が重要ポイントなのかわからなくなってしまう時があります。そんな時に行政書士試験の重要事項を60項目に絞り込んだ本書は、短期間に総復習するにはとても役立ちました。うまく活用できなかったと言いながらも、2回は通して読みました。
⑤「民法がわかった」
②を読んでも、民法を体系的に十分理解できなかったので購入したものです。結局、読む時間がなくて、辞書代わりに数ページ読んだだけで終わりました。
⑥「無敵の行政書士試験直前対策」
直前期の最終チェック用に使用しました。私には無駄なページが多いような気がしましたが、超直前期の総復習には使用しました。
(2)問題集
⑦「出る順行政書士ウォーク問過去問題集❶法令編」
マンション管理士試験は、肢別過去問と五肢択一過去問(過去問そのまま)の併用で合格できたと思っているので、行政書士試験も同様に、この勉強方法を取り入れようと考えました。
しかし、行政書士試験は過去問の問題量が多すぎて、とても勉強時間を取ることができず、途中で肢別過去問(「合格革命行政書士肢別過去問集」)一本に絞り、本書は3分の1ぐらいしか使用しませんでした。
それと、「合格革命行政書士肢別過去問集」が左頁に問題、右頁に解答という見開き形式になっているのに対して、本書は右頁に問題、裏頁に解答となっています。
解答を見るために、いちいち頁をめくらないといけない本書の形式は嫌いなタイプの問題集だったことも、途中で使用しなくなった理由のひとつです。
⑧「出る順行政書士40字記述式・多肢選択式問題集」(東京リーガルマインド)
記述式対策として、試験1カ月前から使用したのですが、時間がなくて4分の1もできませんでした。
ただ、この問題集は記述式対策としても、択一式対策としても優れた問題集だと思います。
特に解答ページの「プラスα」という解説欄は横断的理解もすすみ、とても勉強になりました。
もう一度、行政書士試験の勉強をするとしたら、この問題集に早めに取り組むと思います。
択一式対策は記述式対策にならないけど、記述式対策は択一式対策になりうるというのが、私の感想です。
上記8冊については、私はうまく活用できませんでしたが、テキストを読み込んで暗記するタイプの人には①〜③・⑤は向いているかもしれません。
それから、④⑦⑧は内容的には優れた教材だと思うので、時間がある人は是非、活用してみてください。
ところで、
最近、故・池田晶子さんのロングベストセラー「14歳からの哲学〜考えるための教科書〜」が本屋で平積みになっていました。
14歳向けに書かれた本なので、文章は大人が中学生に語りかけるような文体です。
こういう文体の本を読んでいると不思議なもので、自分がいつの間にか中学生になった気分になります。
でも、時々文章にハッとして、現実の大人の自分に戻ります。
例えば、「理想と現実」というページの文章。
「努力を放棄された理想は、単なる空想か、漠然とした憧れにすぎない。単なる空想なら現実になるわけがない。理想を実現しようと努力することこそが現実なんだ。」とか、
例えば、「仕事と生活」というページの文章。
「さあ、君はどっちの人生を選ぶだろう。食べるために生きるのか、生きるために食べるのか。いずれの人生を選ぶにせよ、それは完全に君の自由だということ、覚悟を決めなくちゃね。」とか。
中学生だったすべての大人におすすめです。