『国道沿いの帰り道』


まるで季節外れのTシャツ

拭いきれない汗が光る

自転車走らせ空に浮かぶ

月にボロい身体で誓う


逃げ出したくなる国道沿い


でも負けんな

自分に負けんな

倒すべきは目の前じゃない

すぐに震える両足を

俯きそうな両眼を

堪えて 負けんな 

負けんなって叫んだ


あの人に甘えられたら

もっと楽になるんだろうな

だけどそれじゃ意味がないや

メール作りかけてやめた


強くなると約束したんだ


まだ負けんな

自分に負けんな

なにひとつ成し遂げてない

辛うじて燃えてる炎

絶え間なく注げ燃料

意地でも負けんな 

負けんなって叫んだ


無言の応援歌が聴こえる

静寂の中 拳を握る

リタイアしてしまえば楽だろう


でも負けんな

自分に負けんな

倒すべきは目の前じゃない

すぐに震える両足を

俯きそうな両眼を

堪えて負けんなって叫んだ


まだ負けんな

自分に負けんな

なにひとつ成し遂げてない

辛うじて燃えてる炎

絶え間なく注げ燃料

意地でも負けんな 

負けんなって叫んだ