『二者択一』


誰もいない教習所眺め思いを巡らす

そこにいるのは過去の僕じゃなく

遠い未来のあの子


同じものを見ても重ねるものは変化する

流れて流された日常は

この瞳に肉付けられていく


変わったことで失ったもの

変わらないことで失ったもの

丸バツで綺麗に分かれるほど

現実は単純じゃない


間違いだらけのような僕だ

でもここだから君に出逢えた

真っ直ぐ淀みなく想えたなら

少しは僕の不正解も綺麗になるだろうか


求められたものに応えようと

必死になっていたら

自分が何者かを見失って

ぼぉっと鏡を見つめていた


周りの声に埋もれそうな

心の声に耳を澄ませる

「誰かのために」という理想が

言い訳に使われぬよう


正解を追い求めた僕だ

でもそれだけが全てじゃないな

柔軟に遍く想えたなら

少しは僕の損傷も減ってたんだろうか


間違いだらけのような僕だ

でもここだから君に出逢えた

真っ直ぐ淀みなく想えたなら

少しは僕の不正解も綺麗になるだろうか


全て正解と思える日がきっと来るさ