『知らない女』


あなたが言うから

服の趣味を変えたし

あなたが言うから

料理の勉強もしたわ

あなたが言うから

少しずつ少しずつ

私は変わっていった


あなたと居たいから

友達付き合いはなくなった

あなたと居たいから

寝不足の日はずいぶん増えた

あなたと居たいから

少しずつ少しずつ

景色は変わっていった


好きでいてほしいから

寂しくても平気なフリして

好きでいてほしいから

いつも顔色を伺って

好きでいてほしいから

少しずつ少しずつ

私は無くなっていった

何が真実なのか もう

分からないぐらいに


あの人はあなたとは違う

自然体を教えてくれた

私ってこんな風に話して

こんな風に笑えるんだ

忘れていたよ

知らなかったでしょ


さよなら私の全て

これから私をやり直すの

あなたが好きだったインドア派の女の子は

もうどこにも居ない


あなたが言うことに

合わせて変わっていくのも

嫌じゃないぐらいに

あなたのことが大好きだった

だけど気づいたら

知らない女になってたの


そんな2人にさよなら