『sepia』
踏切のある街に越してきて随分経った
今じゃ地元にいる方が違和感ある僕だ
ここに来る前の僕は熱帯魚泳ぐ水槽に
自分を逃しながらギリギリで生きていた
乱暴な恋愛に身を投げては
まだまだ愛され足りないと喚いて
セピア色した僕が神妙な面持ちで訴えてくるんだ
もう二度とこっち側には戻ってくるなよと
人間なんてそんなに簡単には変えられないさ
腐った本性を目覚めさせるな
祈るように挑むLIFE
暗く長いトンネル 削がれていく現実味
出口を抜けた頃 9年が経っていた
最後の1錠を飲んだ日のあの感覚
僕は今日生まれた!奇しくも誕生日だった
そう思えば今はまだ2歳
傷跡だらけの心が高鳴る
セピア色した君が僕に会ったら何て言うだろうな
まるで別人だねと驚かれるのかも
人間なんてそんなに簡単には変えられないさ
だからこそ変えてみせるんだ
挑戦を楽しむLIFE
遠回りになったとしても
失うものが多くても
いつでも胸張って生きていたいから
今の僕もいつかはセピア色になって何かを言うんだ
間違っていなかったと抱き合えたらいいな
あれもこれもどれももう全部後回しでいいや
手に入れたいのはひとつだ
心から笑えるLIVE
それこそが僕のLIFE