『花鳥風月』

初めて手を繋いだ時は
少し違和感があって
ついこの間まで僕ら
見知らぬ人同士だったこと
思い知った

あれから3度目の春が
街に桜を連れてくる
綺麗だねって笑う
その横顔の方が綺麗だよ
って言いかけて飲み込んだ

今日も明日も10年後も
君を見逃さずにいたい
君に出逢えなかったらきっと
僕はつまらない男だった

夏を映す遠浅の海
無邪気にはしゃぐ君
ずっと先延ばしにしてた
結論が胸の奥でストンと
落ちる音

それからすぐに来た秋が
街を黄色に染めていく
イチョウ並木の下
大きな決意を込めた小さな箱
包み込む夕焼け

今日も明日も10年後も
君の支えになっていたい
君に出逢えなかったらきっと
僕は生きる意味を見つけられずにいた

北風に吹かれて 身を寄せ合う僕ら
逆境でこそ愛は試され育つ
教えてくれた冬の白い空

今日も明日も10年後も
20年後もそのずっと先も
おじいちゃんおばあちゃんになっても
手を繋いで色んな景色を見に行こう
何度も周る春夏秋冬
色とりどりの笑顔を刻んで
2人出逢えた奇跡を一生かけて
大きく大きく咲かすんだ

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