ゆらり、旅立ちました…。 | 日々是好日―ミックス犬カブとの第2章―

日々是好日―ミックス犬カブとの第2章―

「老犬レオ―日々是好日」の続編。
カブと、マーヤ、りりな、きなりの3姫と…。

Facebookでは、≪ゆらりん日記≫として、ずっと経緯を綴っていましたが、ゆらり、4月10日月曜日午前0時3分、静かに息を引き取りました。 

抱っこしている私も、あれ?って思うほど、痛みや苦しみもなく、スーッと眠るかのよう最期でした。


お空へのお引越しの前に、ゆらりの保護主・ぱんちょママさん達がお別れに来てくれました。

ちわわん(さっちゃん)が、「うちの子玉」を作るよ~って言ってくれたので、みんなでゆらりんの毛をカットしたり、陽気な性格のゆらりには、みんなの笑い声が一番だったと思います💛 

ぱんちょママさんが、形見に…と、尻尾の先の毛で三つ編みを作ってくださいました。

そして、うぷしゅままんからの媛守りは、ゆらりの勝負服である体操服と一緒に、持たせてあげました。 

今、お骨となって戻ってきていますが、ゆらりの足の骨は真っ白で、美しくまっすぐでした…、あのピョンピョンと軽快に走る姿、決して忘れられません。


↓↓ゆらりん、一杯お花をいただきました。ぱんちょママさん、ちわわん・さっちゃん、あんちゃん、桔梗ちゃん、本当にありがとうございましたm(__)m
万が一、お花を…なんて思った方、、、どうか、保護犬達への医療費として使ってやってください!!

↓↓桜の花びら、お弁当、媛守り、体操服を持たせましたよ。



私では、とてもこんな器用なことは出来なかったと思います…、ぱんちょママさん、ありがとうね。

↓↓レオ爺、ひまちゃんを見送った時と同じ…。カブはちゃんとご挨拶できました。

↓↓この何時間後でした…、穏やかで、静かなものでした。

↓↓最後に、大好きなお外の空気も吸ったね!

↓↓その日も、みんなと一緒だったね!

↓↓4月5日の風景です。ゆらりん、本当に強い子だね。


↓↓4月4日、桜も見に行けたねsakura03


昨年1022日、保護主さん宅から我が家へ…、その日から、ゆらりの生き直しの犬生が始まりました。 

それから約半年間、ゆらりはただただ懸命に、駆け抜けるように、その瞬間を生きていました。最期の瞬間まで、文字通り「生き切り」ました。

保護主さんが言ってくださった「気高い」というのは、ゆらりにとっては最高の褒め言葉だと思っています。

下顎がなく、自分ではご飯が食べられないので、毎日34回、私の指から食べてもらっていました。 

お腹が空いている時には、スパスパと吸いこみ、よく「掃除機」と冗談を言ったりもしていました。

体重も順調に増えていき、11月には避妊手術を受けることもできました。 

年末に初めての下痢をするまでは、ご飯の選り好みはしていたものの、快食快便でした。


今年の元旦の夜、下痢だけでなく、初めて嘔吐もしました。 

犬には下痢も嘔吐もよくあることなので、とりあえずは絶食させて様子見をし、後日、病院に行きました。

血液検査では、心配した膵炎でも、肝臓、腎臓からの症状でもないと言われ、すごく安心していました。 

ちょうど時期的にも、嘔吐下痢が流行しており、カブとりりなが軽い下痢を起こしていたので、感染性のものかな…ぐらいに考えていました。

下痢止めと、注射をすれば、一時的には治まっていました。 

病院からも「大腸炎の症状、まずは療法食のみで、症状の推移を見ましょう」と、下痢止めの内服とフードをもらっていました。

1月後半から2月末までの約1か月は、「ゆらり復活宣言」を出すぐらい、大きな症状はありませんでした。 

それが227日に再び、激しい下痢と嘔吐が起こりました。2日連続で下痢止めと抗生物質の注射をしてもらい、下痢は治まりましたが、通常の下痢ではないから…と転院を勧められました。



38日、レオ爺を最後まで診てもらっていた医療センターを受診し、消化器系リンパ腫の疑いが濃厚との診断で、その日から、ステロイド(プレドニゾロン5)開始となりました。下痢は不思議なほど、ピタッと止まりました。 

317日、プレドニゾロン2.5㎎に減量されました。

325日、激しい下痢と食欲不振で受診。エコーで見ると、腫瘍が大きくなって、腹水が溜まっていることから、おそらく末期のがん性腹膜炎だろうと…。1回目の抗がん剤治療(ロムスチン)

327日、激しい下痢、食欲不振、痩せがどんどん激しくなったので受診。強い下痢止めの注射…、「おそらく効果はないだろう…」って。
331日、ステロイドがなくなったので受診。このまま看取りに入る覚悟は出来たけど、何かできることは?って聞いてみました。食欲が少しでも出るように、ステロイドは続けた方がいい、何でも食べてもらって、お水も欲しがるようなら飲ませてあげて…と。
とにかく、毎日が、食べないゆらりとの知恵比べでして、何とか美味しいものをたべてもらいたい!!との思いで、しょっちゅう、スーパー巡りをし、鶏ガラスープを作ったり、時間が許す限り、ゆらりに張り付いて、少しでも食べるそぶりを見せたら、バイキング形式でいろいろと器を並べていました()
それから47日まで、時々思い出したように食べてくれる(←この頃には液体状にしたものをなめるという感じ)ことがありました。
特に、ぱんちょママさんが持ってきてくれた「K9ナチュラル グリーントライブ」には反応がよく、お湯に溶かしたものをしっかりと飲んでくれました。
おそらく、ゆらりが口にした最後のものはバニラアイスクリームだったように思います。
4月8日は水のみ…、4月9日朝から、水を拒否した時に、はっきりと死期が近いと覚悟しました。

そして、日付が替わったと同時に、本当に静かに旅立ちました。

一つの死は、いくつもの宿題を残していきます。
見かけの元気さに惑わされることなく、もっと早く大きな病院に行って、抗がん剤治療を始めていれば、少なくとも一年は延命出来たのではないか…、最後に点滴で輸液したほうがよかったんじゃ…、人間の医療でも賛否両論があることだし、恐らくは正解はないのだろうけれど、やはり、人でも動物でも、命を看取るってことは、様々なものを突き付けてきます。
友人の医師がメッセージを送ってくれました…「人間の世界でも人生の最終段階で栄養や水分の摂取について議論されているところです。私自身もいろいろと考えるところがあって勉強中です。「最期は食べることも、お水も拒否しました」→それが「自然」なのです。「点滴でもしたら…」→点滴によって、その生きながらえた時間が本人とその周りの人にとって意味のある、有意義なものであれば、点滴も手段のひとつですが、そこにはっきりとした意義がないのであれば、「自然の経過にゆだねる」ことが実は本人にとっては「一番安寧な経過となる」ことが多いです。時間の長短は余程のことがない限りは、残された人の自己満足で終わってしまう、言い訳にしてしまっていることが多いように感じています。」

これからも、犬達からいろんなことを投げかけられ、突き付けられると思います。
正解があることも、ないこともあるのだろうと思いますが、決して逃げ出さないことが、飼い主としての最低限の責任だろうと考えています。

何か、ゴチャゴチャ長々と書きましたが、、、
私はゆらりと過ごした半年間が、とっても楽しく、かけがえのないものだったし、「ゆらり」なんて面白い名前のついた、真ん丸クリクリお目目のあの子が大好きでした。
最後に、私にゆらりを託してくださった保護主・ぱんちょママさんに心からお礼を伝えたいです…、ありがとうございました、長生きさせてあげられなくてごめんね。

ゆらりを見守ってくださった皆様、本当にありがとうございましたm(__)m