ACTA反対!著作権法の非親告罪化に反対!アカペラ・フリーダウンロード企画! | Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba

ACTA反対!著作権法の非親告罪化に反対!アカペラ・フリーダウンロード企画!

今日本では著作権の扱いがどんどん厳しくなってきています。
2012年10月1日からは改正著作権法が施行され、有償の著作物を違法ダウンロードする行為に対し、 2年以下の懲役又は200万円以下の罰金が科されることと なりました。
この法改正に関しては大きな批判があり、例えば森ゆうこ参議院議員は「若者を含む一般の人々が犯罪捜査の対象になる危険性がある」と述べ、 壇俊光弁護士は「警察による恣意的運用の危険性が高い」と懸念を表明しています。

さらにそれだけでなく、日本のACTA(偽造品の取引の防止に関する協定)および、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)加盟によって 著作権法の非親告罪化がなされる可能性が高いといわれています。 著作権が非親告罪化すると、権利保持者が著作権侵害を認める権利が奪われてしまいます。…自分の立場に例えて簡単に言うと 「俺の曲勝手にYoutubeにアップされちゃってるけど、宣伝になるから放置しよう!」とか「勝手に声がサンプリングされてるけどある意味名誉なことだから許可!」といった 対応…つまり著作権侵害を認める権利の行使が出来なくなってしまいます。
タランティーノ監督の映画、江戸時代の狂歌、漫画や文芸の同人作品…と例を挙げるまでもなく、 庶民の芸術や文化はパロディや二次創作と共に発展してきました。 私が愛するレゲエ音楽もサウンドシステムでのDJプレー、ダブ、あるいはリディムの使いまわし、替え歌…といった(著作権法的にはグレーまたは違法な)二次創作的技法によって発展してきた歴史を持っています。 

著作権を守ることはもちろん大切なことですが、だからといって著作権を守るという名目で却って著作権保持者の権利が奪われたり、 文化的創造が妨げられてしまって良いはずがありません。 
私は著作権はもっと柔軟に扱われるべきものと考えています。また音楽家の立場から著作権法改正、ACTA、TPPによる著作権法厳格化には断固反対です。 
…というわけで、このたびは抗議の思いを込めて私HIBIKILLAが著作権について歌った「Legal Rights」と以前からリクエストの多かった「最悪ノ事態」のアカペラを9月3日月曜日夜12時よりこちらのページで一週間開放します。 リミックスとかサンプリングとか自由に使ってください。どうぞよろしくお願いします。