泊原発に行ってみた
どうもです。先週の火曜日、今話題の泊原発に見学に行ってみました。ここは東京電力福島第一原発事故以降、日本で一番初めに再稼働する予定の原発です。ここが事故ったら、余市のワインとウイスキー、ニセコのメロン、積丹半島すべての海産物、小樽の観光業がご臨終ですので、ついでに慈しむように寿司を食しておきました。
はいつきました。北電原子力PRセンターとまりん館入り口。後方にある棒状のブツは風力発電機のブレードです。原子力PRセンターが風力をアピールしてどうするんだとか思いつつ、でも実際北海道は広大な土地があるから風力も本気でやればかなり発電できると思いますけどね。
![$Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0412.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/c4/66/j/t02200165_0800060011415727821.jpg?caw=800)
出迎えるゆるキャラは「とまりん」といいます。「祝20周年」だけど「僕に触れないで下さい」という注意書きがいみじくも原発の本質をあらわしているかのようで笑えます。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0423.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/24/b5/j/t02200165_0800060011415711168.jpg?caw=800)
原発はこの崖の向こうにあります。直近には漁港も海水浴場もあります。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0413.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/5d/d4/j/t02200165_0800060011415722047.jpg?caw=800)
積丹半島の対岸の岩内港からは原発の全景を目視することが出来ます。岩内港までの距離は約6キロメートル。中枢施設の立地は高台ではなく海に近い低地である点は福島第一原発と同様です。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0424.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/a0/ab/j/t02200165_0800060011415692816.jpg?caw=800)
やっぱ日本海側だしテロとか心配じゃないですか、というわけで岩内港には海上保安庁巡視艇つがるも停泊しているので安心です。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0425.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/15/80/j/t02200165_0800060011415709634.jpg?caw=800)
こちらの建物は原子力防災センター。「原子力災害時には、国、北海道、関係町村(泊村、共和町、岩内町及び神恵内村)などで組織する「原子力災害合同対策協議会」が設置され、各機関の情報を共有しながら、連携して迅速かつ的確な応急対策が行われる」予定ですが、原発までの直線距離が僅か1キロメートルほどなので、実際は全く役に立たないと思われます。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0414.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/df/fa/j/t02200165_0800060011415720897.jpg?caw=800)
とまりん館の中には温水プールもあるよ!
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0415.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/af/e4/j/t02200165_0800060011415720016.jpg?caw=800)
こんな素晴らしい映像室も!貸切状態で高校野球中継を楽しみました。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0416.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/11/31/j/t02200165_0800060011415715095.jpg?caw=800)
情報公開コーナーでは…
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G02890001.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/2f/a1/j/t02200165_0800060011415719010.jpg?caw=800)
子供の本が中心です。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G02900001.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/fe/b3/j/t02200165_0800060011415716710.jpg?caw=800)
重要な資料はこちらの2冊のファイルに目次のみ載っており、中身を見たいお友達は係員を呼んで住所氏名会社名電話番号を記載しチェックを受けようね。北電のオープンな姿勢がうかがえます。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G02910001.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/73/11/j/t02200165_0800060011415715846.jpg?caw=800)
さあここからは展示を見てみよう。
低レベル放射性廃棄物はおなじみの黄色いドラム缶に入れられます。その後は原発の敷地の隅っこなどにおかれる予定。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0418.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/49/5c/j/t02200165_0800060011415713763.jpg?caw=800)
高レベル放射性廃棄物はこんなに分厚いコンクリートで固めるから安全ですね。さらにそれを地下500メートルに埋めるから安全ですね。地下水や地震のことは忘れろよ!
泊原発三号機は来年からプルトニウム入りのMOX燃料で動くことになっているけどどうなることやら。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0420.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/96/69/j/t02200165_0800060011415712701.jpg?caw=800)
これが核燃料集合体ですね。これがどろどろに溶けることがメルトダウンというわけだ。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/a1/3e/j/t01650220_0165022011415708222.jpg?caw=800)
使用済みの核燃料もしばらくは熱を出し続けるから、こんな風にプールに入れて冷やし続けなくてはいけない。福島第一3号機使用済燃料プールの中には何も入ってないように見えるけど、燃料棒たちはどこに行っちゃったのでしょうか。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/b8/73/j/t01650220_0165022011415708221.jpg?caw=800)
仮にメルトダウンが起きても五重の壁で守られているから安心だね。まさかこんな分厚いコンクリート壁が吹っ飛ぶようなことはないよ。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0422.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/6d/09/j/t02200165_0800060011415700810.jpg?caw=800)
北電はちゃんと大地震、大津波、全電源喪失(SBO)対策はやっているのでしょうか?というわけでパンフレットを貰いました。
![$Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0426.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/10/hibikillablog/5a/90/j/t02200165_0800060011415811717.jpg?caw=800)
パンフレットによると既になされた泊原発の安全対策は以下の通り
1、緊急対応のための機器および設備の点検。
2、発電所に供給されるすべての交流電源を失った場合の運転操作手順の充実・訓練の実施。
3、代替給電(移動式発電車の駐車場を敷地内から高台に移動)
4、蒸気発生器への代替給水(仮設ポンプ、仮設ホース設置)。
5、使用済み燃料ピットへの代替給水(非常時は消防車で給水)。
6、安全上重要な機器を設置しているエリアへの水密性向上対策(ポンプ建屋のドアにゴムパッキン施工)。
緊急時に消防車で給水したり、ゴムパッキンで津波が防げるということらしいので頼もしい限りですね。
さらにこれからやる安全対策は以下の通りです。
1、高台への非常用発電機の配備。
2、外部電源からの電力供給信頼性向上(3号機への新たな送電線接続・4年以内目処)。
3、支持がいし耐震対策の実施(今年12月目処)。
4、移動式発電車の追加配備(2年以内目処)。
5、海水ポンプ電動機予備機および代替海水取水ポンプの確保(1年以内目処)。
6、電気施設の浸水対策の実施(4年以内目処)。
再稼働はこれらの対策が全て完了してからではいけないのでしょうか?そういう対応を採ってしまうと今まで「安全です」といってきたことが間違っていたと認めてしまうから出来ないのかと邪推してしまいますね。
というわけで、実際に現地を見てきた自分としては、福島第一原発事故後の安全対策すら充分になされていない泊原発の再稼働は明らかに時期尚早なんではないかと感じた次第なんですが、こちらのリンク先から関係市町村やほくでんに抗議陳情のメールや電話をすることが出来ます。危機感を持った人は行動に移してみてください。
それではまた。
今日の一曲はChage and Aska - On your Mark (video Directed by Hayao Miyazaki)
はいつきました。北電原子力PRセンターとまりん館入り口。後方にある棒状のブツは風力発電機のブレードです。原子力PRセンターが風力をアピールしてどうするんだとか思いつつ、でも実際北海道は広大な土地があるから風力も本気でやればかなり発電できると思いますけどね。
![$Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0412.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/c4/66/j/t02200165_0800060011415727821.jpg?caw=800)
出迎えるゆるキャラは「とまりん」といいます。「祝20周年」だけど「僕に触れないで下さい」という注意書きがいみじくも原発の本質をあらわしているかのようで笑えます。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0423.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/24/b5/j/t02200165_0800060011415711168.jpg?caw=800)
原発はこの崖の向こうにあります。直近には漁港も海水浴場もあります。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0413.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/5d/d4/j/t02200165_0800060011415722047.jpg?caw=800)
積丹半島の対岸の岩内港からは原発の全景を目視することが出来ます。岩内港までの距離は約6キロメートル。中枢施設の立地は高台ではなく海に近い低地である点は福島第一原発と同様です。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0424.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/a0/ab/j/t02200165_0800060011415692816.jpg?caw=800)
やっぱ日本海側だしテロとか心配じゃないですか、というわけで岩内港には海上保安庁巡視艇つがるも停泊しているので安心です。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0425.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/15/80/j/t02200165_0800060011415709634.jpg?caw=800)
こちらの建物は原子力防災センター。「原子力災害時には、国、北海道、関係町村(泊村、共和町、岩内町及び神恵内村)などで組織する「原子力災害合同対策協議会」が設置され、各機関の情報を共有しながら、連携して迅速かつ的確な応急対策が行われる」予定ですが、原発までの直線距離が僅か1キロメートルほどなので、実際は全く役に立たないと思われます。
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とまりん館の中には温水プールもあるよ!
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こんな素晴らしい映像室も!貸切状態で高校野球中継を楽しみました。
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情報公開コーナーでは…
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子供の本が中心です。
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重要な資料はこちらの2冊のファイルに目次のみ載っており、中身を見たいお友達は係員を呼んで住所氏名会社名電話番号を記載しチェックを受けようね。北電のオープンな姿勢がうかがえます。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G02910001.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/73/11/j/t02200165_0800060011415715846.jpg?caw=800)
さあここからは展示を見てみよう。
低レベル放射性廃棄物はおなじみの黄色いドラム缶に入れられます。その後は原発の敷地の隅っこなどにおかれる予定。
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高レベル放射性廃棄物はこんなに分厚いコンクリートで固めるから安全ですね。さらにそれを地下500メートルに埋めるから安全ですね。地下水や地震のことは忘れろよ!
泊原発三号機は来年からプルトニウム入りのMOX燃料で動くことになっているけどどうなることやら。
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これが核燃料集合体ですね。これがどろどろに溶けることがメルトダウンというわけだ。
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使用済みの核燃料もしばらくは熱を出し続けるから、こんな風にプールに入れて冷やし続けなくてはいけない。福島第一3号機使用済燃料プールの中には何も入ってないように見えるけど、燃料棒たちはどこに行っちゃったのでしょうか。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/b8/73/j/t01650220_0165022011415708221.jpg?caw=800)
仮にメルトダウンが起きても五重の壁で守られているから安心だね。まさかこんな分厚いコンクリート壁が吹っ飛ぶようなことはないよ。
![Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0422.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/09/hibikillablog/6d/09/j/t02200165_0800060011415700810.jpg?caw=800)
北電はちゃんと大地震、大津波、全電源喪失(SBO)対策はやっているのでしょうか?というわけでパンフレットを貰いました。
![$Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba-HI3G0426.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20110814/10/hibikillablog/5a/90/j/t02200165_0800060011415811717.jpg?caw=800)
パンフレットによると既になされた泊原発の安全対策は以下の通り
1、緊急対応のための機器および設備の点検。
2、発電所に供給されるすべての交流電源を失った場合の運転操作手順の充実・訓練の実施。
3、代替給電(移動式発電車の駐車場を敷地内から高台に移動)
4、蒸気発生器への代替給水(仮設ポンプ、仮設ホース設置)。
5、使用済み燃料ピットへの代替給水(非常時は消防車で給水)。
6、安全上重要な機器を設置しているエリアへの水密性向上対策(ポンプ建屋のドアにゴムパッキン施工)。
緊急時に消防車で給水したり、ゴムパッキンで津波が防げるということらしいので頼もしい限りですね。
さらにこれからやる安全対策は以下の通りです。
1、高台への非常用発電機の配備。
2、外部電源からの電力供給信頼性向上(3号機への新たな送電線接続・4年以内目処)。
3、支持がいし耐震対策の実施(今年12月目処)。
4、移動式発電車の追加配備(2年以内目処)。
5、海水ポンプ電動機予備機および代替海水取水ポンプの確保(1年以内目処)。
6、電気施設の浸水対策の実施(4年以内目処)。
再稼働はこれらの対策が全て完了してからではいけないのでしょうか?そういう対応を採ってしまうと今まで「安全です」といってきたことが間違っていたと認めてしまうから出来ないのかと邪推してしまいますね。
というわけで、実際に現地を見てきた自分としては、福島第一原発事故後の安全対策すら充分になされていない泊原発の再稼働は明らかに時期尚早なんではないかと感じた次第なんですが、こちらのリンク先から関係市町村やほくでんに抗議陳情のメールや電話をすることが出来ます。危機感を持った人は行動に移してみてください。
それではまた。
今日の一曲はChage and Aska - On your Mark (video Directed by Hayao Miyazaki)