東北に行ってきました
どうもです。
月曜日から水曜日まで、ミュージックビデオ撮影と支援活動を兼ねて東北に行ってきました。現地で感じたことと、撮影した写真を紹介します。
一日目は福島県浜通り北部に。これは津波被害の大きかった南相馬市北部沿岸部の住宅地です。基礎以外何も見えません。
これはお洒落なタイル張りの遊歩道…などではなく、本来なら田植えが行われるはずの田んぼです。
こちらは南相馬市側の通行止め道路。ここから先が福島原発20キロ圏内です。
次の日は気仙沼小学校の授業の御手伝いをさせていただきました。子供の笑顔はいいですね。
気仙沼市松岩公民館で炊き出しも御手伝い。写真は支援団体ボンドアンドジャスティス代表の大土さん。この団体の活動は凄いよー。なのでまたの機会に改めて紹介します。
小学校の授業は絵を描いてアメリカに送るという内容でした。秋刀魚の絵を描いている子がいましたが、実際はこんな感じで多くの漁船が座礁・沈没し、冷蔵倉庫や加工工場も倒壊しており、漁業再建も長い道のりになることは明らか。この場所の航空写真
丘の上にて。被害規模が広すぎてまだまだ復興どころじゃないんです。
というわけで、以下、現地に入ってみてわかった(マスメディアにはとりあげられにくい)雑感を書いてみます。
*1、被災地域にも次々と商店が再オープンしています。救援物資を入れる時も、ただ運んでいくよりそういうお店で調達する方が地元経済が活性化するかもしれません。だからこれからの募金こそ重要です。
*1’、その募金ですが、二種類あることをご存知でしょうか?支援団体やNPOの活動資金になるのが支援金。被災者に直接支払われるのが義援金(義捐金)です。個人的には行政任せ故にスピード感に欠ける義捐金より、信頼できる活動をしている団体への支援金を寄付することをお勧めします。
*2、色んな考えや行動の支援・援助団体の方々に出会いましたが、その内容は「避難所の子どもへ○○をしてあげたい」的な綺麗な支援だけでなくてもいいかもしれませんな…。つまり大人が笑顔なら必然子どもも笑顔になるわけですよ。女の子とかただ行くだけでも喜んでもらえるんではないかと。自分もミュージックビデオを撮らせて頂きましたが、避難所のみなさんから不謹慎のお叱りを受けるどころか「なにやっているの、面白そうだね!俺も写ってんの?」って感じで好意的な反応しか帰ってこなかったです。被災地じゃスナックもカラオケ屋もつぶれてるわけだからねマジな話!
*2’、つまり、現地入りに際して自分がモンスターボランティアになってしまうのではないかとか、余計な心配はしなくてもいいんです。見学だけでも全然いい。震災の爪痕を見るだけでも必ずや意識が変わりますから。アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズの名言に「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」というのがありますが、本件はまさにそれでOKだと思いました。
*2’’、そんなわけで避難所での名取市閖上(ゆりあげ)名物「閖上太鼓」披露を目標に活動している名取ギャルがいるらC。「自薦、他薦問いません!未経験者優遇」とのことなので、興味のある女子はサトミさん、またはボンドアンドジャスティスオニヤンマさんにご一報!
*3、福島県では放射能が明らかに過小評価されていますし、行政の情報公開は全く不十分で不適切です。車に線量計を積んで仙台から南下したところ、至る所に車内で3μSv/h(屋外では約2倍になりました)を超えていました。南相馬市役所前では最大9マイクロシーベルト毎時を計測しましたが、同じ場所にある市の公式線量計には「故障中」の張り紙が…っておい!市民は正しい情報を全く知らされておらず、知る権利と生存権が完全に侵害されています。
*3’先ほどはひび割れた田んぼの痛ましい写真をお見せしましたが、逆に、山元、山下、相馬、南相馬辺りの高濃度汚染地域では田植えされている田んぼがありました。農家の気持ちを考えると複雑ですが、健康第一に考えるならば絶対にこちらで栽培された米を食べるべきではないと考えます。国は農家に見舞金を保証し高度汚染地域の農作物の栽培を禁じるべきです。チェルノブイリでは農業禁止措置が取られましたが、日本ではまだ自由に農業が出来る状況です。これでは日本全国どこにいても内部被曝のリスクは低くなりません。
*4、被災地の多くが4ヶ月たってもまだまったく手付かずの状態であり、復興というスローガンには程遠いです。日本は海に囲まれた地震国であり、原発だって54基もありますよ。つまり地震も津波も放射能だって他人事じゃないんです。…東北はあなたの力が必要です。
今回の旅を手伝っていただいたボンドアンドジャスティス、撮影してくれた深作健太監督、衣装協力してくれたカセットパンチ、さらにナリインキングストンさんに国分町ラガの皆さんありがとうございました。
ではそんな感じで、次回は、問題意識はあるものの実際行動に移す際に何をやっていいかわからない人のために、自分がこの目で見てきたものを中心に信頼できる支援団体を紹介したいと思います。ジャーまた!
今日の一曲はBob marley - Slogans
月曜日から水曜日まで、ミュージックビデオ撮影と支援活動を兼ねて東北に行ってきました。現地で感じたことと、撮影した写真を紹介します。
一日目は福島県浜通り北部に。これは津波被害の大きかった南相馬市北部沿岸部の住宅地です。基礎以外何も見えません。
これはお洒落なタイル張りの遊歩道…などではなく、本来なら田植えが行われるはずの田んぼです。
こちらは南相馬市側の通行止め道路。ここから先が福島原発20キロ圏内です。
次の日は気仙沼小学校の授業の御手伝いをさせていただきました。子供の笑顔はいいですね。
気仙沼市松岩公民館で炊き出しも御手伝い。写真は支援団体ボンドアンドジャスティス代表の大土さん。この団体の活動は凄いよー。なのでまたの機会に改めて紹介します。
小学校の授業は絵を描いてアメリカに送るという内容でした。秋刀魚の絵を描いている子がいましたが、実際はこんな感じで多くの漁船が座礁・沈没し、冷蔵倉庫や加工工場も倒壊しており、漁業再建も長い道のりになることは明らか。この場所の航空写真
丘の上にて。被害規模が広すぎてまだまだ復興どころじゃないんです。
というわけで、以下、現地に入ってみてわかった(マスメディアにはとりあげられにくい)雑感を書いてみます。
*1、被災地域にも次々と商店が再オープンしています。救援物資を入れる時も、ただ運んでいくよりそういうお店で調達する方が地元経済が活性化するかもしれません。だからこれからの募金こそ重要です。
*1’、その募金ですが、二種類あることをご存知でしょうか?支援団体やNPOの活動資金になるのが支援金。被災者に直接支払われるのが義援金(義捐金)です。個人的には行政任せ故にスピード感に欠ける義捐金より、信頼できる活動をしている団体への支援金を寄付することをお勧めします。
*2、色んな考えや行動の支援・援助団体の方々に出会いましたが、その内容は「避難所の子どもへ○○をしてあげたい」的な綺麗な支援だけでなくてもいいかもしれませんな…。つまり大人が笑顔なら必然子どもも笑顔になるわけですよ。女の子とかただ行くだけでも喜んでもらえるんではないかと。自分もミュージックビデオを撮らせて頂きましたが、避難所のみなさんから不謹慎のお叱りを受けるどころか「なにやっているの、面白そうだね!俺も写ってんの?」って感じで好意的な反応しか帰ってこなかったです。被災地じゃスナックもカラオケ屋もつぶれてるわけだからねマジな話!
*2’、つまり、現地入りに際して自分がモンスターボランティアになってしまうのではないかとか、余計な心配はしなくてもいいんです。見学だけでも全然いい。震災の爪痕を見るだけでも必ずや意識が変わりますから。アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズの名言に「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」というのがありますが、本件はまさにそれでOKだと思いました。
*2’’、そんなわけで避難所での名取市閖上(ゆりあげ)名物「閖上太鼓」披露を目標に活動している名取ギャルがいるらC。「自薦、他薦問いません!未経験者優遇」とのことなので、興味のある女子はサトミさん、またはボンドアンドジャスティスオニヤンマさんにご一報!
*3、福島県では放射能が明らかに過小評価されていますし、行政の情報公開は全く不十分で不適切です。車に線量計を積んで仙台から南下したところ、至る所に車内で3μSv/h(屋外では約2倍になりました)を超えていました。南相馬市役所前では最大9マイクロシーベルト毎時を計測しましたが、同じ場所にある市の公式線量計には「故障中」の張り紙が…っておい!市民は正しい情報を全く知らされておらず、知る権利と生存権が完全に侵害されています。
*3’先ほどはひび割れた田んぼの痛ましい写真をお見せしましたが、逆に、山元、山下、相馬、南相馬辺りの高濃度汚染地域では田植えされている田んぼがありました。農家の気持ちを考えると複雑ですが、健康第一に考えるならば絶対にこちらで栽培された米を食べるべきではないと考えます。国は農家に見舞金を保証し高度汚染地域の農作物の栽培を禁じるべきです。チェルノブイリでは農業禁止措置が取られましたが、日本ではまだ自由に農業が出来る状況です。これでは日本全国どこにいても内部被曝のリスクは低くなりません。
*4、被災地の多くが4ヶ月たってもまだまったく手付かずの状態であり、復興というスローガンには程遠いです。日本は海に囲まれた地震国であり、原発だって54基もありますよ。つまり地震も津波も放射能だって他人事じゃないんです。…東北はあなたの力が必要です。
今回の旅を手伝っていただいたボンドアンドジャスティス、撮影してくれた深作健太監督、衣装協力してくれたカセットパンチ、さらにナリインキングストンさんに国分町ラガの皆さんありがとうございました。
ではそんな感じで、次回は、問題意識はあるものの実際行動に移す際に何をやっていいかわからない人のために、自分がこの目で見てきたものを中心に信頼できる支援団体を紹介したいと思います。ジャーまた!
今日の一曲はBob marley - Slogans