イノベーションによって音楽産業は滅びるのか?(大きく出てしまった…) | Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba

イノベーションによって音楽産業は滅びるのか?(大きく出てしまった…)

前回のエントリーに対する応援、叱咤その他様々なコメントありがとうございます。

特にJS代表さんから頂いた、近年の音楽分野における技術革新=イノベーションによって産業としての音楽が成立しにくくなってきている状況を危惧されている(のだと思いますが違ってたらごめんなさい)コメントは丁度自分が考えていたテーマの一つとリンクするところがあったので、今回はJS代表さんへ御返事という形で少々真面目に書くことにします。

大局的に、且つあえてザックリと考えてみれば、トーマス・エジソンがレコードを発明して以来、つい最近までレーベル業=レコード製作というものは家電販売とセットになっていたわけですよ。だからハード(レコードプレーヤーやスピーカー)を売るためには魅力的なソフトを制作しなければいけない、ということで、フィリップス、ヴィクター、ソニー、東芝など…各家電メーカーはこぞってレーベル業を行っていたと。そして1960年代以降は「キリストより有名な」イギリスの4人組などレコード会社に莫大な売上を約束するスター達も綺羅星の如く現れ、音楽産業華やかなりし黄金時代が続いたわけです。

でもって家電と音楽の蜜月はレコード→カセット→DAT→CD→MDとメーカーが手を変え品を変え新しいハードとソフトを開発することによって1990年代まで継続していました。しかし、2000年代以降のイノベーション―レコードやCD(という工業製品)に代わる音楽配信(情報のみの販売)の台頭やprotoolsその他録音機材の進歩に代表される制作環境の変化―によって2006年に東芝が音楽事業から撤退するなど家電メーカーがレーベルをやる時代は終わりを迎えつつあります。

では、問題はかつて家電メーカーが担っていた役割はこれから誰が担うことになるのかということ。今一番売れている音楽関連機器であるi-podを販売しているアップル社はおそらく手を出さない。アップル社はフィロソフィ的にi-tunesやGragebandに代表される音楽関連のプラットフォームというかポータル作りは行うけど、個別に新たなソフト制作をする事はやらない。

ではここから宙ぶらりんになったレーベル業―ポピュラー音楽製作と産業としての音楽―はどうなっていくのかという本題に入るわけですが…長くなってきたので今日はこの辺で終わります。…といいますかこっから先は自分がこれからI-NOTE RECORDSでやろうとしている各種プランのネタバレを含むのでまだ公表できないのでした。尻切れ御免。…ちょっとだけヒントを言うと鍵になるのはLIFEとARTとアマデウスとバニー・リー。ハイ、意味不明ですんません。まあぼちぼち行動でもって示していけたらなと考えていますので一つよろしくお願いします。JAH!

今日の一曲は
Dennis Brown- Should I