「そのままの君でいて」から考える盗作 | Hibikillaオフィシャルブログ「ソコが丸見えの底なし沼」Powered by Ameba

「そのままの君でいて」から考える盗作

岡本騒動“疑惑”に中国側事務局が二転三転←サンスポより

という感じで世間ではまたしても盗作騒動が盛り上がっているようです。

ダブだ!パートツースタイルだ!リミックスだ!サンプリングだ!リメイクだ!でもってフリーダウンロードだ!という手法が日常的な業界にいる自分としては盗作という概念自体がもはやナンセンスな気がするわけですが。

著作権法の大事さは心得ているつもりだけど、著作権法は主に原盤制作者の権利を保障するものであって音楽家の権利保障はほぼ原盤製作者の裁量に委ねられているから、こういった問題を語る際にはまずはそこら辺の改革という…おおっと、こっち方向の話は長くなりそうなのでまたCome down。

さて、本題に入ります。いつもはアメリカ音楽をジャマイカ人がカバーしてる例を紹介してる本ブログですが、本日はジャマイカ人の音楽をアメリカ人がリスペクトして共に大ヒットになった例を紹介します。

最初のロックステディ曲とも言われる1965年のアルトン・エリスの大ヒット曲「Girl I've got a date」。レイタウンで聞きたい種類の良い曲ですね。


これが、1969年にハリーJオールスターズによってリメイクされたのが「Liquidator」。これもイギリスで爆発。これもチェルシーFCのチャントとかで…多分有名だよね。


さらに、ハリーJスタジオでアメリカのコーラスグループ、ステイプル・シンガーズがこのオケをリメイクして1972年にビルボードトップ100チャート1位のヒットとなった「I'll Take You There」。いやあ良い曲じゃないか、と思うと同時に、故アルトン・エリスの音楽的才能の凄さが判る訳ですが。


こんな感じで全部いい曲ってことではいけないのかなーと個人的には考えています。エルヴィスは黒人の音楽を…的な人種問題が絡んだり、今回のように政治問題がある2カ国間で盗作問題が発生するとそれが一人歩きしがちなだけで、アルトンがそうであったように盗作されたことに気がついてもそれを気にしない音楽家も多いような気もします。最後に岡本真夜「そのままの君でいて」のリリックを引用して結びにかえさせていただきます。

もっと自由に もっと素直に 強がらないで 歩いてゆこう

Jah茂原で!