Time & Money

日本航空の株価が前日の7円から8円に上昇した2010年1月14日現在、日本は不況の只中にあり、デフレが進行中であるという報道が毎日のようになされている。

さらにそれに拍車をかけるように楽曲のフリーダウンロードが一般化しつつある音楽業界は急速かつドラスティックな構造改革を迫られており、その変化について来れない会社やミュージシャンはこれからどんどん廃業、引退を余儀無くされて行くだろう。

そんな世知辛い世の中ゆえに、一方では原理主義的テリー理念に基づいた「世の中金じゃない」という意見が高らかに叫ばれ続けており、また一方ではそうした意見へのアンチテーゼとして「世の中金だ」という意見が噴出する。

ワーキングプア（明らかに俺もその一人（苦笑））問題などの議論も、じゃあ結局どうしたいのか?、するべきなのか?という問いに対しては不思議とそのいづれかの意見が大多数を占めることが多いように感じている。

だが、本当にそうなのだろうか。つまり、経済援助だけが貧困の解決法とする考え方と、「お金なんて！」と開き直る考え方以外の考え方・態度を取っている人間はいないのか？いや、実はいっぱいいるんじゃないのか?

俺は今現在暇なしかつ貧乏であるが、自分自身が不幸であると感じることは特にない。そして、自分の周りの音楽仲間やジャマイカで出会った人々を見るに付け、貧乏だが幸せそうな人間は意外と多いのではないかと実感している。

そしてそのような態度は怠惰ではなく、ある種のポジティブな諦観であると思う。現状の否定だけが未来を志向する原動力になる訳ではない。カウチポテト的なリラックスのみに、はたまたシャンペンポップ的なラグジュアリーのみに幸せを感じる人々には一生理解出来ないだろうが。

…ってなことを考えていたらそこら辺のもやもやを解決してくれる最高の一曲に出会えたぜ。

導楽＆Mad Koh/Time & Money（歌詞）
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Just Start It/導楽

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