不要不急な行動は、得るものより失うものが多い #1349 | 文章上達への道

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良い文章を書くためには、
日々考え
行動して
気が付いたことを書き続けます。

 

このブログを書き始めてから、それ以前と後ではたくさんの変化がある。その1つとして、辞書を引くことが増えた。その目的は、学生の時のような、知らない慣用句やことわざを調べるというよりは、学生時代に一度学び、微かに記憶残っている知識の理解が間違っていないかを確かめるだ。

 

例えば、「不要不急(ふようふきゅう)」という言葉。漢字から容易に想像できるかもしれないが、意味は

 

 重要ではなく、急ぎでもないこと。

 参考:https://www.weblio.jp/content/不要不急

 

となる。

 

この言葉が使わる場面は、地震や台風などの災害などの際に、ニュースで聞いたりするがある。直近だと、こちらの記事が事例に当てはまる。

 

トイレットペーパー品薄 米、納豆、カップ麺も メーカー「在庫十分。安心して」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200301-00000061-mai-soci

 

記事によると新型ウィルスの感染者の急速な広がりを受けて、全国のスーパーなどの小売店で、トイレットペーパーやティッシュペーパーを求める人が急激に増えた。そのきっかけになった要因は、「紙が無くなる」というデマだったという。

 

デマだと聞いて頭だけで理解しようとしても、人が大量に買っているのを直接的や間接的に見たり、聞いたりすると「今買わないとこの先買えないのではないか」と不安や恐怖に襲われる。

その結果、ひとによっては、不要不急にも関わらず、買いだめをしてしまうという事が起きている。また、買いだめの対象は、紙だけでは尽きず、食料などの在庫切れに拍車をかけているという。

 

さて、この記事を見ながら、英会話の勉強を思い出した。毎年、学校や会社の年度が変わる4月の初め頃に、本屋に行けば英会話に関する本がたくさん積み上がっている。また、新聞や雑誌、電車の車内など、あちらこちらで広告を見かける。それをきっかけに、英会話を勉強するひとがたくさんいる。

 

その数か月後には、そのうちの半分以上は、英語に向かうやる気や気力は失せ、購入した教材は部屋の片隅で追いやられ、ホコリをかぶりっている。残っているのは、高額な教材を購入した時に契約したローンだけという悲惨な人もいる。

 

英会話を学ぶ理由が、「高校や大学に海外留学するため」とか、「外資系に就職や転職するため」など何かしら明確な目的があれば、こんなことは起きる可能性は、極めて低い。なぜかといえば、それができないことには、目標が達成しないことは、自明である。それができないのであれば、やりたいことを諦めるしか選択肢がない。当たり前だけど。

 

目的が明確であれば、上達の過程で遭遇する多少の苦しみやしんどさや葛藤などの”障害”があったとしても、一時的に停滞することもあるかもしれないが長期的にやり続ければそれを乗り越えることは出来る。きっと。

 

一方で、不要不急に行動をとった場合はどうだろうか。恐らくだけど、何かしらの”壁”にぶつかったら、そこで踏ん張り切れずに、いとも簡単にくじけてしまう人の方が多いのではないだろうか。その結果、得るものは何もなく、失うものが多い。つまり、失うのは、そのために投資した時間やお金だけではない。それらと一緒に、自尊心も同様に、失ってしまうのである。人によっては。