ルールは、守るものではなく破るもの #1350 | 文章上達への道

文章上達への道

良い文章を書くためには、
日々考え
行動して
気が付いたことを書き続けます。

 

物事がついたような幼いころから、大なり小なりさまざまなルールを守ることの大切さを両親や幼稚園の先生から教わってきた。たとえば、ご飯を食べる時に、黙って食べ始めるのではなく、手をあわせて「いただきます」と言う。そして、食べ終わったら再度両手を合わせて、「ごちそうさまでした」という言うルールを知っている日本人は多いはずだ。

 

ルールは生活の中だけに、存在するわけではない。それ以外にも、野球やサッカーなどのスポーツや文章の書き方や英語の文法などの学問などあらゆるところにある。何かをする時には、何かしらのルールを順守することが大切だと学んできた。

 

そんな時に、こんな記事を見つけた。

 

聖火リレー動画アップ禁止方針撤回 IOCから指摘

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200302-23020522-nksports-spo

記事によると聖火リレーの様子を個人が動画撮影し、TwitterやFacebook、Youtubueなどにアップロードすることを当初禁止ていていた。それが出来るのは、あくまでも放映権があるメディアに限られていた。そのルールを作った張本人が、撤回したのこと。

 

そんな時に、学生の時のバイトの事の記憶が頭の中に浮かんできた。

 

かれこれ、もう10年以上前の事。地元にある居酒屋でバイトをしていた。初めてのバイトで緊張しながら研修を受けたのを覚えている。その初日に、店長が発言したことが強烈に覚えている。

それが、

 ルールは、守るものではなく破るもの

だった。それを聞いて、意味がよく理解できなかった。「あれ?」バイトする店を間違えた!と猛烈に後悔の気持ちが出てきた。今日で最後の日になるので、せっかくなのでその真意を最後まで聞いてみた。

 

店長曰く、

仕事は、マニュアルがあれば、すべての状況に完璧に対応できるほどそんな簡単ではない。お客様のご要望は、天気のように日々変わるし、日々変化する。ある時に、こうすれば喜ばれたからという理由で、同じ対応をやり続けるだけではお客様は飽きてしまう。最悪の場合、二度と足を運んでもらえなくなる。

だから、ルールだけを守っているだけではいけない。常にお客様の立場に立って、どうして欲しいのか。それを日々考え続け、お客様を満足させていた今までのルールを果敢に破ってていただきたい。

これを聞いて、私(ひびき)は、そこで2年間働き続けた。

 

武道の言葉に、「守破離」という言葉がある。最初の段階は、人から教えてもらったことを忠実に、再現するように鍛錬することは大切。修行を積み重ねていき、いずれそれを破り、離れる時が来る。