日常からのジャーナリズムのブログ

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1年と3ヶ月ぶりに再び石巻を訪れた。

 

一年前の7月に訪れたときは、信用金庫とコンビニ、あとパチンコ店しか開店していなかったけれど、1年と3ヶ月が経過した今は、いわば普通の町っぽく、普通の地方都市のような平静さがある。

 

人材不足なのかところどころで、人募集の広告が目立った。

 

失業保険が通常より長い期間給付を受けていられるようで、募集しても人が集まらないんだそうだ。

が、その反面パチンコ店はかなり盛況だ。

 

震災によって日常を断絶された人々の多くが、パチンコ店へと避難した。

 

震災直後、この地域ではいち早く営業再開したのが、この地域ではパチンコ店だ。あの大災害のあと、パチンコ店の営業は一見不謹慎にも感じられそうだが、営業再開を決定した各店の経営判断は正しかった。

 

一転、国内でも有数の水揚げだかを誇る石巻港の状況は、とても震災前の水準にもどる見込みはない。石巻にとっては重要な産業のひとつである水産加工業者の回復率は20~30%。回復できない主な理由はやはり、経済的な問題だ。

いわば、後払い式の補助金制度はもともとから体力、ストックの小さかった中小企業復興の疎外要因となっている。

 

流失した建屋や設備を、新たに建設するにしても、それらに投資する資金がない。例え、後で返還されるにしても、金融業者が貸してくれない現実がある。

 

また、たとえ借金をし、設備を整えても、すでに石巻の生産品を使わずに、この約1年間は市場が回ってきた。そのため、設備が復旧したところで、そられ生産品を売る市場がないのだ。生産量が震災前の水準を満たす、設備を整えたところで、市場がなければ、結局はたちゆかない。

地産池消など、やはりまやかしで、地方の生産品はやはり大都市に消費してもらわざるを得ない。

 

 

この町の中小企業の経営者は、投資しても回収することができない不安を抱えている。

 

これから、駅を中心にした町作りを目指し、市役所なども駅前に移転したが仙台-石巻間を繋ぐ仙石線の完全開通予定は平成27年だそうだ。

漫画家である石森章太郎作品を使用したマンガロードは寒々しいし。

 

震災直後、本社を石巻に移した銀だこのホットランドなどが地域復興に向けて開設した屋台村などの取り組みは、開設直後は賑わったそうだが、今は中高生のたまり場とした機能していない。

 

震災後、唯一活発になったのは、被災地見学ツアーだ。被災地見学に訪れる観光バスは、盛況なようで、毎日運行している。

東浩紀氏の提唱しているフクシマ観光地化計画は、まじめに的を得た計画なのかもしれない。

 

ただ、パチンコ店だけが大繁盛という町は、それはそれで楽しそうだけれど、歪んで、いびつでそれでいて、哀しい。