久しぶりの更新は、素敵なお宿のご紹介。
まずは、お宿の社長の思いや、素敵な畳敷きのフロントスペースなどをご紹介しました。
ここからは、
温泉をご紹介しますよ~。
天童温泉
ほほえみの空湯舟つるや(温泉篇)
ひとつ前の記事でも書きましたが、
このお宿は全館畳敷きです。
フロントスペースだけでなく、浴室までの導線も。
この写真は取材時のもの。
緑の時期もいいでしょ~。
柔らかな影を落とすランプも素敵。
林木工芸さんのだったかな??
スリッパ無しで畳を歩いて浴室に向かえるっていいよなあ。
入浴という行為そのものが、
更に「温泉入浴」であるから
一層心身を緩ませるわけだけど、
この導線から既に緩ませる効果始まってるよね~。
脱衣所も畳。
椅子も天童木工、ドライヤーはダイソンだって。
さすが将棋駒生産量日本一!!
こんなところにも将棋駒モチーフ。
またさ~、浴室のガラスが素敵なの。
和紙を思わせるような摺りガラスに、
鶴モチーフの部分から中が見える。
さて、浴室に入る前に、
天童温泉についてご案内しましょう。
天童温泉の歴史・泉質
天童温泉の開湯は明治44年、灌漑用に井戸の掘削をした際に湧出したとされています。
温泉地でよく、「○○号源泉」という表示を見たことあると思いますが、大抵は幾つかの源泉を温泉協同組合で分けて(分湯)お宿に引いて(引湯)います。
この際、施設ごと差がなく湯量がいきわたる様に、源泉を温泉協同組合が“均等の湯量”で“一括管理”するシステムを最初に作ったのが天童温泉なのだそうです。
泉質は
ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩温泉。
弱アルカリ性で少しつるつる感のある柔らかな浴感の湯は、あたたまりの湯であると共に動脈硬化症にも効果があるとされ、カルシウムの鎮静作用もあり傷にもいいとされています。
にごり湯系に見られるような匂いや色など、ドーーーーンっというパンチはありませんが、うるおい成分や血管の弾力回復に努めてくれる泉質です。
女性は好きな方多いかもね。
それでは、いざ浴室へ~。
そうなんです、
先だっての改装で遂に浴室も
「畳敷き」
になりました!!
温泉の成分やアルカリ性のpH値によっても滑りやすい環境がありますが、畳だと床より滑りにくくて、ご高齢の方などの転倒防止にも良さそうです。
そして、天童温泉は
2021年から温泉地全体で
ユニバーサルデザインに取り組んでいます。
つるやさんの浴槽も以前より高さを出して、椅子に腰かけた状態から浴槽へスライドし入浴しやすくしました。
あとは洗い場も。
以前は仕切りが半透明だったけど
今はシャンプー台と同じ材質になりました。
今回、私自身は入浴してないのですが、
見た感じこの仕切りは幅も高さもあるし
一ヶ所もわりと広めじゃないですか?どうだろう?
仕切り幅や高さがあると、
例えば温泉入りたいけど、
術後などで傷が気になってという方も
安心して体を洗えそう。
私自身も病気を通して、
こういうところにも目が行くようになりました。
良し悪しを言ってるわけじゃないけど
以前は洗い場の仕切りが無くても、
まあそれはそれで、という感じでしたが、
今は洗い場は仕切りがあるほうが、
そして脱衣所の1スペースも
広い方がありがたいなあと思っています。
他所の温泉の話になりますが、
同じ天童市の「温泉利用型健康増進施設のぞみ」は、医療法人が運営しているので早くからバリアフリーはもちろん、洗い場の作りは上記部分が安心できるスペースですよ。ちょくちょく行くのではないけど、のぞみは湯もいいのでオススメです。
2021年4月現在のものですが、のぞみの取材フォローのブログも書いているのでよろしければ読んでみてね。
そうそう、あと、浴槽の中の材質も変わってた。
以前は中 檜?木材でした。
でもアルカリ性ゆえに入る時、上がる時もお客様の足腰や体調など場合によっては滑る可能性あるな~と、この辺も考えて材質変えたのかしら。
内湯から露天風呂への導線もフラットです。
この時期は雪見風呂も風情あるねえ。
この泉質ならではのナトリウムとカルシウムの析出物。
写真は以前の取材時のもの。
つるやさんのお部屋の名前は「日本の色」なんですよ。
和モダンで畳&ベッド。
温泉であたたまったあとはお部屋でゴロゴロ。。。
最高です!!
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ご高齢の方や障害をお持ちの方でも、より多くの方に温泉を楽しんでいただけるように「温泉地全体」で取り組んでくれるっていいなあ。今、天童温泉は、天童温泉内のお宿にとどまらず他温泉地との連携も始めてて。
目先の利益や、一見すると
境界線や壁に見えるものを超えた、
もっと先を見た取り組みをがんばっています。
もっと
「想いが見える温泉地」
になっていくのかなあ、
なっていってほしいなあと思います。
というわけで、
天童温泉「ほほえみの空湯舟つるや」さん、
素敵なお宿だな~と思った方、
是非ご利用くださいね。
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