昨日は米沢市の白布温泉に行ってまいりました。
毎年6月12日に行われる「湯神祭」に参列する為です。
昨年初めて参列しまして、次の号(6月27日発売)のコラムで取り上げるのも白布温泉というのもあり「今年もおいでよ!」とお声がけいただき、いそいそとやってきた訳です。
(白布温泉「湯滝の宿西屋」の遠藤さんが進行を。)
今年は昨年よりも気温が低く、肌寒さが心配でしたが、下半身は温かくしてきたので、むしろひんやり感が心地よかった。
御神事が終わる頃には木漏れ日が差していました。
詳しくは次の号で紹介しますが、今年も無事に湯神祭を皆様とご一緒させていただいたことに、じんわりと心が温かくなりました。
その後
「吾妻軒」
さんに場所を移し、
昨年に続き直会にも参加。
ご馳走のラインナップは昨年と同じで、この直会の定番なのかな??
でも、昨年
「おお!!」
と初めて目にしたものも多かったので、
「わあ!またあれが食べられる!」とうきうきw
チャーシューがたんまりと!
これこれ!!
鰊(にしん)が卵焼きにくるまれている!!
昨年の直会で初めて目にして口にしました。
あっさりして美味しい!
でも別においたまの郷土料理、というわけでもないよう。
吾妻軒さんのオリジナルなのだろうか??
右の汁物、なんと鯖が入っていた。
昨年もひそかに驚いた。
鯖って、なんとなく普通に水煮の缶詰でとか、味噌煮、山形の「THE 家族食」の「ひっぱりうどん」で食べるようなイメージだったので。
「ひっぱりうどん」とは何ぞや?て方、
参考までにこちらをどうぞ。
汁物に鯖というのが。
我が家がそうでないだけかな??
この辺りだと豆腐に山菜、筍と一緒の汁物にしたりするそう。
今回はまだ筍が時期でないので、山菜とお豆腐で。
ふきに、キュウリの辛し漬け。
どれも美味しかった!!
もちろん、中華そばも食べたよ~(*^▽^*)
直会のあとはもちろん、白布温泉でひとっぷろ
久々に
「湯滝の宿西屋」
さんのお風呂。
湯滝の宿西屋
いつ見てもこの浴場までの導線はすごいわ~。
分かります?導線の下、既に湯がどうどうと流れているの。右の木の襖の奥がもう石造りの浴室になっていて下はその石床。
ここを歩いている時点で、湯のザーザー流れる音が結構なボリュームで聴こえるのが、またいいんだよね~。
独特な造りになっているので写真上手に撮れないんだけど、こんな感じ。
豪快な音と湯量の三本の湯滝。
スマホの写真では分かりにくいけど、なかなかの太さの透明な湯滝が轟々と音を立てて流れ落ちる様が、光に透けて神々しかったのだよ~。
それは
本当に「生き物」のようで。
(いや、そもそも温泉も生き物だからそりゃそうだろうという話ではあるんだけど。)
肉眼だとこの湯滝はもっと太くて瑞々しい様で落ちてくる。
湯滝、というより湯の柱。
なんだか龍のようにも見えちゃって (笑)
カルシウム‐硫酸塩温泉。pH7.3
昨日は程よい泉温で、最初は湯をかけて肌なでると、特有の少々のキシっと感があり、でも浴感はやわらかくって本当に気持ちいい。同じ時間に入っていた方は、ずっと壁にもたれ浴槽の外に腰掛けて目をつぶっていたよ。
かけ流しの湯が溢れ出ていて、床も石だから熱も伝わりやすく、長い間入らずそのまま腰かけていても、熱が伝わるのだろうね。
私も、半身浴のように浅い段に腰掛けて目をつぶっていたら。。。
まさかの!!!
若干の寝落ち!!!!
もちろん、アルコールは一滴も入っていません。
お風呂で寝落ち、
ましてや温泉でなんて、
体には負担なのに~。
それが分かっているだけに
温泉で寝落ちなんてしたことないのにw
私としたことが!
ちょっと寝不足だったり
ご祈祷も直会もいい時間で、
ここに来る前にだいぶ心身リラックスできたりと、
要因は色々ある。
あとは一番に。。。
ここ最近の自分が
以前よりもずっと、
いい緩みがある。
そのうえで、寝落ちる前に感じてたのは。。
湯滝の音が倍音のようになって
チョーーー気持ちよかった!!
女湯の湯滝の音
男湯の湯滝の音
豪快な音の中一人で目をつぶっていると、その内なんだか瞑想タイムのようで、豪快な湯滝の音が、重なり合う中で音が広がってってひとつになるような、聴こえ方も変わってくるんだね。
そうしているうちに時折ふわっふわっっ・・・と。。。
意識が飛んだw
や~。。。
温泉てすごいですわ~。。。(笑)
あと、「自然音」てすごい。
西屋さんのお風呂、何回かいただいてるけど、
こんな感覚初めてだった(笑)
この浴室全体図を見るとイメージしやすいかな。
西屋の遠藤さんも昔、ラジオの取材でお世話になり、そこから温泉ソムリエになってからもちょこちょことお世話になっております。
湯神祭だって、
遠藤さんがきっかけで知りました。
次号の「ひとっぷろ」コラムは、
白布のまた別の温泉ですが、
施設の方ともラジオの取材を機に出会いました。
その頃には、温泉のコラム書くなんて想像もできず、週1の濃厚な情報量の番組の一つのコーナーであり、一番大事にしていたコーナーをただ必死で成り立たせていただけだったのに。
私の中に撒かれた小さな種が発芽して
2014年から始まった連載も、
今月27日発売の号で丸5年となり、
60回目となります。
いろんな形で
いろんな人達に
支えられてきたことに、
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
愛すべき山形の温泉に乾杯\(*´▽`*)/
月刊ヤマガタZERO23内
「伊藤博美のひとっぷろばんざい」
これからも応援よろしくお願いします!
※山形県内の書店、コンビニで300円で発売中!(主に村山エリアが見つけやすいです。)