武田知弘「大日本帝国の真実」を読んでみた。準備編 | 日々是学ぶ!

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歴史は糸玉のようなもの、とわたくしめは思っております。
歴史はありとあらゆる出来事が絡まって出来上がる物でどの糸を辿るかで糸玉の色は様々に変化致します。
わたくし大宅世学、未だ未熟者ながら皆様と歴史を観測し語り合いたく存じます。

今回は番外編でまたまたハッシー君ネタで行きたいと思います。

ハッシー君が参考資料で挙げていた武田知弘「大日本帝国の真実」を私も読んでみたわけであります。

が、その内容云々はまずおいておいて、その準備がいかに面倒だったかを愚痴りたいと思います。


あれは、からりと晴れた日の事。「そうだ、今日はちょいとハッシー君の言っていた本を買いにいってみよう。」と思い立ったわたくしは、颯爽と自転車に乗って本屋に走り出した訳で御座います。バイクや自動車を使おうとも思いましたが、ハッシー君の為にガソリンを使うのは勿体ないと思って節約したのですが、これが大きな過ちでありました。

近くの本屋はそれなりに大きいのですが、残念ながら見当たらない。

店員さんに聞いたところ「その本は入荷していない」とのご返事。

仕方なく自転車で次の店に走り出したのであります。

ところがその店にも無い。もしやハッシー君に謀られたかと思いインターネットを使って検索したところ、確かに「大日本帝国の真実」は存在している。

こういった時、重要なのは出版社であります。本屋は作家名で並べている事もあれば出版社名で並べている事もあるますが故。(おそらく後者の方が多いと思います)

出版社は彩図社なる会社であった。そこでわたくしめ、目を凝らして棚を見つめ、探した訳です。ああ、あったあった。確かに彩図社・・・が!

なんとそこは棚の端。しかも隣は官能小説コーナーときた。

皆様、想像してくだされ。いい年した男が官能小説の棚の付近で佇む姿を。

私はこの恥辱に逃げ出したくなりましたが、しかし何もやましい事は無いのだ。

「大日本帝国の真実」。大変堂々としたタイトルではないか!別に「熟女の秘蜜」だとか「汚されたセーラー服」だのを探しているわけでは断じて無い!

私は棚を見つめ・・・。愕然とした。

「ベテラン風俗ライターが明かす フーゾク業界のぶっちゃけ話」

「ソープランドでボーイをしていました」

なんだこれは。私は思わず膝をつきそうになった。あんまりではないか。

何故こんないかがわしい書物しかないのだ?

まさか、これこそがハッシー君の狙いだったのか?「俺の言ってる事にマジになっちゃってどーすんのwww。」という彼の笑い声が聞こえてきそうだ。

もしかすると場所が違うかもしれない。

そこで店員さんに聞いてみた。

「出版社はわかりますか?」という質問に答えると店員さんはつとつとと、さっき私が歩いてきた道を進み「彩図社でしたらこちらの棚に・・・」と教えてくれた。

屈辱感倍増である。

その後、どこにいっても無かった。在庫すら無いのだという。

確かにこの本は2011年に発刊されたものだから、無い方が当たり前かもしれない。しかし、どの本屋に行っても武田知弘の名前すらないのだから、余程のマイナー本なのかもしれない。

余談だが、どの本屋にも韓国に対する本、所謂嫌韓本が置いてあった。

様々な本がひしめくなかシンシアリー氏の本がその真ん中を占めている事が多かった。

さて、そこまでマイナーなら、逆に古本屋にならあるのではないかと思いつき、これも三軒程廻ったが、そこで私を出迎えてくれたのは「フーゾク業界」と「ソープランド」だった。余程売られているらしい。

彩図社の名誉の為に言っておくと、別に彩図社はいかがわしい本ばかり売っているわけではない。こういった「ウラ話」ネタを扱ったりしているだけなのだ。そしておそらく多分この二冊が私の周りで売れているだけなのでしょう・・・。

どこにも無いなら何故入手できたのか?それはお取り寄せしたからであります。いやあ、便利なものだ。なんで最初からこれをしなかったのだろう・・・。

そういうワケで、遂に私は「大日本帝国の真実」を入手出来たわけであります。

いやあ、長く辛い戦いだった・・・。しかし悲しいかな、この本よりも古本屋で買った池波正太郎「鬼平犯科帳」の方が面白そうだと感じてしまう。

                       話者  大宅世学