工期は4月初旬から5月末日までとなり、それまでに二階部分の居室を居住可能にする必要

が出来したわけながら、換気による湿気と塵芥の排除しか手立てもなく据え置き型のクーラー

を始終稼働して助勢する算段で3月半ばに一旦実家に戻る。

 このタイミングで湿気を感じさせる畳の二部屋をどうにかしたかったのだが、おあしがない

ので畳の入れ替えはできない。支払後の給付であるわが家の保険では仕組み上仕方ない。

 新しい畳のよい匂いを想像しつつ最強モードで外向きに冷房。恐れいることに1リットルの

水が半日で溜まってしまった。こんなことのために購入したつもりはないが見える化された

湿気に感心する。この作業を週に二回実施して3月末には水は半分以下の量まで減り居室に

わが身を迎えることができた。

 工務店さんの担当者による近隣の挨拶もすみ万端整い工事初日4月3日となった。住んで

みないと判らないもので、その当日所用を済ませて帰宅すると家の脇に天井や床、壁に使用

されていた合板や石膏ボードと扉などが腰の高さまで積み上がっており5時までの工事時間を

過ぎる頃にはご近所さんがなんとも言えない顔つきで物見に来るのであった。

 曰く、カバーをしないと悪戯されるとのアドバイス。確かにゴミが積んであると火付けまで

気にしないといかんなと客観的に思える。ブルーシート4号の出番となった。当日午前判った

ことで腰掛け窓のガラスにひび割れがあったので、これを外し修理に出すこととなる。

 お泊まり初日に窓部分が空いており漠然と不安な夜となる。防犯用にモーションセンサー式

のブザーがつけられたのだが早速野獣?の接近に夜半二度も警報発令と相成りばつの悪い思い

がした。何しろ火災報知器と同じ音であり、忘れるなかれとの聖霊のお達しと承った。


⭕ ご近所さんへのご挨拶は自らが訪れるべきところ、火を出した家の者としては他人任せ

 にするのは大いに非礼にあたるのだが、どうしてもその気になれず…。工事初日に多くの

 近隣住民が興味深げにやって来ては言葉をかけてくれるのでお詫びもひっきりなし。

 必要以上に自らに圧力かける必要なしと勝手をさせてもらいました。


写真は宿泊先で散歩にでた際に気になっていたカフェで注文したザワークラウトをはさんで

あったサンドウィッチ。珍し。そして工事風景。