時に褒め時に貶すという矛盾に相対しながらも市の対応には、福祉課に関しては最近の言葉
遣いでいえば『市民に寄り添う』対応とされるものであろうと、考える。一方高齢者福祉課に
関しては、対応した課長を名乗る女性が当方の不満を告げたところ…。…であった。
 要は初期対応の担当者が父親の求める、例えばリハビリなどは他のデイサービス利用者と
同等のトリートメントであり特に便宜を図る故はないとしたこと。更に宅食配送の冷凍弁当が
口に合わないのは贅沢というもので皆それを利用しているのに不満というのはあり得ない。
という結論づけで済ましたこと。
 これが市の対応なのかという旨である。私の主張とすれば。
 しかしながら高齢者福祉課では、そういった苦情はこれまでないので特に調査や通達をする
ものでなく、今回はお引き取りいただきたいということであった。こうなると初期対応部署へ
直談判となる。
 改めてヘルパーのような支援を得られないかと伝えたところ公的サービスで賄うには高額に
過ぎることであり近くに近親者のいる場合は認めていないとの結論をありがたく聞かされた
無駄なひとときであった。
 これを契機に時間短縮勤務を最大2時間短縮から4時間短縮とし、もともと早朝勤務で
あったため日によっては午前5時から9時までで帰宅し家事を行うことにした。何故に食事の
用意をしなければならないかは、父の既往症である心不全は塩分を極力抑えての栄養管理を
必要とし冬場には特に厳密に塩分摂取を抑制しても毎年12月から2月の間に20日程度入院
している背景があるため中核病院での主治医が毎年毎年面倒を見切れませんよと母の物故した
冬には厳しくいわれていたからである。
 まあそれもあって生活支援をお願いも、お給金がダダ下がりとなるの暮らしを味わえとの
ことであったのである。
 そして、父が施設を利用しなくなって次の介護認定では要支援2という判定が下り健常な
お年寄りとスクラッチプレイヤーとなったのである。カラクリはこうである。
 介護認定では要介護度を甘めに見積もり施設利用への道筋をつける。利用者としては一定の
費用を負担するわけだが、低位のサービス利用者には公的負担を大きく削減できる要支援域に
プライシングして端的に言えば施設利用がお得ですよと、施設に便宜を図っているのである。
 勿論、介護施設はあからさまではないが収益を高め利益を追求する集団であり、地域の高齢
者を扶助する高邁な機関である。官と民とで支え合う図式は成り立つ。お互いに必要なピース
なのだ。が、待って貰いたい。同じ負担金を献上しながら親族が付近にいる者には自助を課し
厳しい生活を送らせることが国策なのだろうか。今、国は介護離職ゼロというできもしない
題目だけの有識者会議開催や制度設計の深耕などを実施する傍らで、介護休職という制度が
あるということを知悉させるだけで、この問題を収束させようとしている。
 そうではないと思うんですがね。実際は制度を利用してしまうと介護の対象者が物故する
まで休職せざるを得ないのですよ。一般に介護休職は介護の担い手の負担を軽減し対象者が
無事生活を遅れるように各家庭の事情に合わせた介護プランを構築し、めでたく社会人生活
を労働しながら果たせるようにするための一つの手段の筈なのだが、汲んではもらえぬ事情が
あるという現実に介護剥がしの現実を観たのである。

⭕無理言ってでも介護対象者には施設利用をすすめてください。家で過ごせるのは多大な
 金額を要するか、献身を強いられます。

写真はわが家の介護・支援の時系列。母は認知症で早々に3から4の判定が続いた。父は当初
3で施設入りと利用をお断りしたため要支援2となり最期まで施設利用や特養入居に有利な
要介護3以上には戻らなかった。