鬱々として愉しまずという日々が後々まで続いてゆくのであるが、目的は厳然とありながら
積極的にそれに対して何かを成すこともなく過ごす中、友人から海外に四半期の間滞在するの
で家を貸してやるという近年にない朗報がもたらされ、その不動産を見に行くことにした。
その頃は月の半ばで既往症で通院していた循環器内科で睡眠障害もあり体調不良だと少し
甘えたことを述べると、鬱というのは生易しいものではないので専門外ではあるし軽々に診断
とはいかないが、距離と時間を要する移動をすることは気分も変わってよろしかろと外出や
散歩を勧められていたので、同時発生的に動機と機会を与えられ、これは行かねばと思い込み
後先もなく遠征を敢行することになるのである。都合よく事実を解釈するのは得意だ。
自宅の片付けが喫緊の課題と思っておったが…脳裡に『片づけないと』と思うものの抑制
する努力ができなくなっているのである。自分への言い訳的に予定のようなものを書きつけて
みると、一次工事の始まりが先ではあるし、ひょっとするとただで泊まれると思うと予定表
も我田引水で期待と欲望がわが身を支配しているのである。大局的にみて実家に居れば片づけ
はいつでもできるので時間とかかる金額はどこかに行くより圧縮できるはずなのに。
しかしながらまあ訪れてみると2LDKで中古価格が8,000,000円の南向き3階
という立派な造りで、流石に遠慮心が働く。観葉植物の世話もして貰いたいしただが心苦し
ければ気持ちでいいので幾ばくか払ってくれればそれでよいと。
これ…掃除大変だなあと詰まらんことを思いながら、地元へ帰るのであった。
⭕自分というものがよく解らない。騒がしい高揚感と心持ちと陰鬱な抑圧状態が混在して
火災以降何かに基づいて考えた上で行動することができなくなっている。それが現在は
睡眠時間の昼夜逆転をもたらしている。朝・昼は90分程度で目が覚めてしまい満足な
睡眠というのには及ばない。体は重いし一日中眠たい。
⭕夜中目がさえるとゲームをするか動画をみるぐらいしか自室ではできない。課金される
本意でないし単純で眠そうなのを試している。たぶん医者に行く方がいい。
写真は友人宅に乗り継いだ列車。と、タブレットに常駐するゲームみたいなもの。

