市役所にむかった日には諸々相談をしたうえで住居の確保の必要もあり福祉課で紹介を
うけていた公営住宅の特例利用の件で翌日も訪れた。肉親には悪いが三日間は住宅再建と
その間の住居探しのため夕飯時以外は単独で行動せざるを得なかった。
 保険へのアクセスにはどうしても証書が必要になるのでこれを探し当てた後となると…
今は住居の確保が先決と思い込んでいたので拙速かと思いながらも公営住宅の紹介に頼った
わけなのだが、どうやらすぐに入居というわけにはいかない様子であった。
 説明によると給湯設備と床・畳の整備に時間が必要で部屋を決めて2週間からひと月は
入居まで時間がかかるのである。その間どうしのぐかとなるとお手上げ状態に陥るのである。
 並行的に相談したのは資金的な問題で、社会福祉協議会での短期融資を勧められたが、ほぼ
門前払いに近い対応で個人で話しに行っても予約が必要であり仮に融資を受けるとしても
申込みから10日程度で決済されそこから入金には一週間かかりしかも個人的な背景をかなり
突っ込んで調べられそうな様子であり喫緊の対応をしてもらえるとは思わないほうがよいと
判断した。こうした窓口は当然ながら公の資金・財産の管理者であり給付などとはで異なり
門番として厳しく彼我を統制する司の代表者なのである。
 結局二日間は作業が進まず宿泊先の手配をすることに終始した。この中で一時工事を依頼
した知り合いにウィークリーマンションがあるが少し離れているという話を聞き一度見に
行きたいと伝えた。
 然る後といっても三日後に自宅に戻ってみたところ何らかの侵入にあった父の寝室は荒れて
いた、その代わり全く信じられないことに火災保険証書が侵入者であると判明した猫のおかげ
で棚から落ちていた箱の中から見つかるというオカルトに遭遇した。猫の姿はその時は見え
なかった。動物の臭いがきつくなっていた。

⭕社会福祉協議会で融資など救済を受けるとしても個人単独というのは難しそう。あくまで
 想像なのだが地域の例えば自治会長や民生委員、或いは行政書士などと連携し時に帯同
 するなど行為に重厚さが必要なのかも知れない。
⭕住宅に関して自宅に再入居するまでに相当かかったが同時に食費等日々の出費を合わせて
 一日のコストは平均すると6,000円強。住居費は当初10,000円超えの日も稀に
 あり住居費だけで一週間40,000円を超える最大風速の時もあった。地方にあっても
 相当かかることを学んだ。

写真は猫に侵入された寝室。閉ざされた部屋で食べ物もなくセルロースの含まれた敷物を
齧ったのみならず食した跡が見られる。