検証の翌日には09:00には施錠をしていた家屋の内部に刑事とあがって太陽光のもと
内部から見てみた。窓が割れていたのは消火作業時にやむなく破壊をして放水をした名残で
ある。二日前の鎮火後ブルーシートを複数箇所ヒートンにかけて消防に覆ってもらっていた。
 覆いといっても風が吹けばめくれ上がりときにひきちぎれるのではないかと思えたのだが
かんじんの窓にガラスが入っていないのでは役に立たない。施錠をしてもあまり意味もない
けれどここから入れば間違いなく外傷を負うことになるのでそこに関しては火事を出した
ペナルティーと考えて仕方ないと思うのであった。
 警察の聴き取りは保険に関してで、生命保険並びに火災保険をはじめとする損害保険に
ついて保障の金額と保障範囲また受取人の名前全員分。更に何社に加入しているかという
ことであった。
この質問は火災当日搬送先で意識のあるうちに行われた事情聴取に対して顛末を語った父
にも聴かれていたらしく、裏付けの意味があったのだと思う。
 しかしながら全ての保険に関して私は無関心で毎年支払をしていたなあ…ぐらいの不孝者
だったので、判らない旨お伝え近々にお伝えすることを約束して、連絡を待つということで
当日は別の先へ刑事は向かった。

 どこにその証書があるのかどんな種類なのかも知らず今現在でも知らないものがあったの
ではないかと思っているのだが…。とにかく探さなければならない。
 そして行かなければならないところがこれからどんどん増えてゆくのである。

 電気・ガスは保安上停止されている。夕方には全く室内は見えなくなる。寒くもなるし
狭い家屋ながらも物を探すには条件が悪すぎる。そして本日も見舞いに行く必要がある。
着るものやタオルに上履きにグルーミング用品等が必要であり正式な入院の手続きをしないといけない。考え込んでいるよりは人に動かされている方がこんなときは良いのかも知れない。

⭕消防署本部:罹災証明
⭕警察本署:保険関係書類
⭕市役所:福祉関係の説明受ける
⭕工務店:割れた窓の修繕
⭕電気・ガス:再通電・開栓の相談
⭕病院:これは毎日
近々行わうことと訪れるべき場所など優先順位をつけるよりも迫られてやることのほうが
多いが役所の一部は週末は閉庁しているので金曜日を目処に順序立ててこなしていくこと
がやり忘れがなさそうである。