
実況見分は定刻通り09:00からから始まった。
警察側が主導して昨日の内容を敷衍しながら出火の経緯から、いつ火事に気がついたか
どう消火をしたのか、消防への連絡をしたのはいつかといった点を確認をしながら事件性
の有無を探るといった感じですすんでいるように思えたので、答え方も言葉を選ばざるを
得ない。
私は出火時に父の居所にいなかったが、容易に推察できる事象があった。ほぼ一年前に
数多起こりえる災害に遭遇した場合を考えてカセットガスボンベを使うガスストーブを購入
して、父に使ってもらっていた。ライターや電源がいらず一旦ことあれば暖もとれて至便。
が、聴力の衰えつつある一部の高齢者が一人で使用することは危険であったのである。
切り込みをボンベ装着時に確認して本体側に誤りなく取り付けなければならないコツの
ようなものがあり、購入当初はなかなか上手くいかずカセットの噴出口からシューシュー
と音がするのとガスについた臭気に気がつくことがあり、点火時に激しく燃えることも
あったことを思い出す。すっかり慣れてきていたであろう父はその日は晩酌をしつつ一時間
はかけて食事を終えて、すこぶる上機嫌であった。
そして酔いも手伝いおそらく上手く装着できず多量のガスを漏出させて室内に滞留させた
後着火したというシナリオの現実化である。警察側も一気に炎が広がり着火点と最も燃え
ている箇所が離れている点を指摘して同様の結論に至った。非業である。
消防からはどのように火災に気がついたかについて予防の観点から質問があったが、
これについては火災報知器が10年来設置されており不協和音が鳴り響いたためとその効果
が大であったことを伝えた。また、初期消火を一定程度効果があがるように行っていただき
隣家や二階への延焼を防いでもらったことに感謝する旨を述べてもらい少しは気も晴れた
ところだったが、火元の直近に消化器があったことを指摘され日頃からの防災意識が大事な
ことは論を待たないと結論づけられた。
この実況見分は約3時間かかり正午過ぎには終了した。役立つ話も多く後述したい。
本日の気づき
⭕火災報知器の設置
⭕消化器の設置
⭕暖房器具それぞれの危険性を知悉すること
・・・・
⭕余談だが紙おむつは燃えやすい。火の気に近付けないことが肝要だ
写真は今の消火器とマグライトを設えた我が家の消火避難セット
